石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ホモフォビックないじめで自死の15歳に警官が差別的コメント

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米国アラバマ州で15歳の少年がホモフォビックないじめを受けて自死した事件について、警官が差別的なコメントをソーシャルメディアに投稿し、批判を浴びています。

www.pinknews.co.uk

ハンツヴィル・ハイスクール(Huntsville High School)の9年生(日本の学年で言うと中学3年生)だったナイジェル・シェルビー(Nigel Shelby)さんが命を絶ったのは2019年4月19日のこと。4月21日には彼の死を悼む集まり(vigil)が開催され、葬儀費用を募るクラウドファンディングには、約4万ドルものお金が寄せられています。また、メンタルヘルスについての啓発活動に取り組んでいる非営利団体「No More Martyrs」のNadia M. Richardson氏は、シェルビーさんの自死について以下のような声明を発表。

わたしたちには理解しなければならないこと、やらなければならないことがとてもたくさんあります。いじめは、異分子とみなしたものを排除せずにはいられない世界の副産物です。このようなことがあるから、心理的に有害な他者化が起こり、多くの人が孤立させられ、自己嫌悪に陥り、うつ状態になっているのです。このことについて、ためらわずに必要な会話をしてください。(そうしないのは)代償があまりにも大きすぎます。

We have so much to understand and so much work to do. Racism, sexism, homophobia, classism; all of this plays a part. Bullying is a by product of a world ill equipped to include that which is deemed different. As a result, psychologically damaging othering occurs and leaves many isolated, self-loathing and depressed. Don’t shy away from the necessary conversations around this. The cost is too high.

さらに、 ハンツヴィルのテレビ局もFacebookでこの事件に触れ、LGBTQの人々に対するいじめの問題について注意喚起をしたとのこと。……そこまではいいんですが、このテレビ局のFacebookポストに対し、同州のジェフ・グレイヴズ(Jeff Graves)という保安官代理が、こんなコメントをつけていたのだそうです。

「自由、銃、聖書、トランプ、バーベキュー、これがおれの気に入るLGBTQ運動だ」

“Liberty, Guns, Bible, Trump, BBQ, That’s my kind of LGBTQ movement.”

「そんな(性的少数者としてのLGBTQの)運動なんてものがあることに、真剣に腹が立つ。そんなものを社会が受け入れることはできないし、受け入れるべきではない」

“I’m seriously offended there is such a thing such as the movement. Society cannot and should not accept this behavior,”

15の子供がゲイいじめで死んだときに言うことがこれかよ。大人がこんなんだから、子供が絶望して死んじゃうんじゃないのかよ。

al.comによると、郡保安官事務所はグレイヴス保安官代理を監査の結果が出るまで休職としたと発表しているそうです。「監査の結果、何も問題ありませんでした!」ってことになって、いけしゃあしゃあと元の職務に戻ってくるようでなければいいけど。