石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Googleが新たにジェンダー・ニュートラルな絵文字開発

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Googleがノンバイナリーな絵文字53個を含む、ジェンダー中立的な絵文字を開発中であることが発表されました。これらの絵文字はまずピクセルフォンに導入され、のちにすべてのAndroid Q携帯で使えるようになる予定だとのこと。

詳細は以下。

www.androidcentral.com

まず、「ジェンダー・ニュートラル(中立)」と「ノンバイナリー」の意味をおさらいしておきます。以下、『13歳から知っておきたいLGBT』(アシュリー・マーデル著、須川綾子訳、ダイヤモンド社)のp128とp211から引用。

ジェンダー・ニュートラル(gender neutral):ニュートラル(中立的)なジェンダーを持っていること。具体的な定義は2つ。

  • 自分のジェンダーが二元論的なスペクトラムのあいだに位置していると感じる。
  • 自分のジェンダーは二元論的ジェンダーのどちらとも関係がないと感じる。

ノンバイナリーまたはnb non-binary

生物学的とジェンダーの男女二元論の枠組みの外に存在すると自分を位置づけること、男性でも女性でもない状態、または部分的にそうした状態であるか、それらがまざりあっている状態。

そして、Googleの新しい絵文字の画像はこんな感じ。


ぱっと見でわかるのは髪型の違いですが、それ以外の細かな変更もあるとAndroid Centralは指摘しています。具体的には、ノンバイナリー(またはジェンダー・ニュートラル)な絵文字では吸血鬼が首元をボウタイではなくチェーンで飾っていたり、人魚の胸が腕組みで見えないようになっていたりするという点など。なるほど。個人的には、男性や女性の絵文字の衣装に「男は青、女は赤」というステレオタイプが押し付けられていないところもいいと思います。こういう試み、どんどん拡がってほしいです。