石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

学校のレインボー壁に鉤十字の落書き スペイン・バスク州

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2019年5月27日、スペイン・バスク州ビスカヤ県のゴルリスにある学校で、性の多様性や国際女性デーへの関心を高めるためのペイントがほどこされている壁に、鉤十字と極右政党ボックス(Vox)の名前が落書きされているのが発見されました。

詳細は以下。

cadenaser.com

落書きされた壁の様子はこちら。


これは学校の中庭の壁なんだそうで、レインボーカラーは性の多様性、紫(国際女性デーのテーマカラー)の手型にMARTXOA(バスク語で『行進』)と書かれたデザインは、性差別に反対する24時間ストライキとそれを主催した3月8日委員会を象徴しています。犯人はその上から鉤十字と、「Vox」という文字をペンキで大書しています。

LGBTユースのための非営利団体「Ortzadar LGTB」の責任者Aratz Castro氏は、この落書きが持つ「ホモフォビアを、虐待を、平等への『ノー』を正当化する」というメッセージが社会に与える影響が心配だと話しているとのこと。またフェミニスト団体の「Sorginen Alabak」は、この落書きは男尊女卑、ホモフォビア、トランスフォビアなどにもとづく攻撃だとして、5月28日にゴルリス市役所前で抗議集会を開催したのだそうです。

米国ではトランプの、そして英国ではEDLUkipの名とともに鉤十字を書いた人がいるし、本当にネオナチのやることってどこでも一緒ね。もっとも今回のバスク州のは鉤十字の方向が「寺院のマーク」になってるんだけど、そんなところまでトランプ支持者とおそろいなのが余計に笑えません。迅速な抗議活動を実現させたSorginen Alabakに拍手を。