石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Googleがドゥードゥルでプライド50周年を祝う ただし一部の国だけで

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2019年6月4日、LGBTプライド50周年を祝し、Googleがこの半世紀のLGBT権利獲得活動をふりかえる虹色のドゥードゥル(検索ロゴ)を発表しました。ただし、一部の国だけで。

詳細は以下。

elpais.com

このドゥードルはスライドショー式になっていて、1969年から10年ごとにだんだん街並みがカラフルになり、パレードの参加人数が増えていく様子が描かれています。実際の映像は、Googleの「プライド 50周年を称えて」のページか、以下をどうぞ。


さてこのプライド50周年ドゥードゥルですが、EL PAÍSによると表示されなかった国がけっこうあるのだそうです。たとえばロシア、ウルグアイ、ブラジル、そして南アフリカ以外のアフリカ諸国など。同性愛プロパガンダ禁止法があるロシアはともかく、反差別法があり、同性婚もでき、ゲイカップルが養子をむかえることもできて「ラテンアメリカでもっともLGBTフレンドリーな国」と言われるウルグアイで、なぜ……?

もう少し厳密にいうと、そもそもこのドゥードゥルが表示された国は訳30ヶ国ほどで、別に全世界ではなかったんだそうです。そのへんはまあお商売の都合なんでしょうね。また、メキシコやコロンビア、ボリビア、ベネズエラなど、午前中この虹色ロゴが表示されず、6月4日の途中から見られるようになったところもあったとのこと。先日のゲイ矯正アプリ放置の件といい、今も右翼YouTuberの人種差別的・同性愛差別的発言を「規約違反ではない」と野放しにしていることといい、わりかし仕事が雑なんじゃないですかGoogle。少なくとも、日本からこのカラフルなロゴだけ見て「さすがGoogle」とか「プライド50周年でこんなに進歩が」のような感慨にひたるといったようなことは、あたしにゃちょっと無理でしたよ。