石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ゲイカップル宅のプライド・フラッグ焼かれる 警察が新たな旗寄贈 米バーモント州

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2019年6月1日、米国バーモント州バーリントンで、ゲイカップル宅のポーチに飾られていたレインボーフラッグが何者かによって燃やされました。警察はこのカップルに新たな旗を贈り、この事件をヘイトクライムとして捜査しているとのこと。

詳細は以下。

www.usatoday.com

旗が燃やされたのは6月1日は、プライド月間の初日です。このゲイカップル、クリスファー・ヴァカーロウ(Christopher Vaccaro)さんとジミー・サール(Jimmie Searle)さんは当日、プライド月間のお祝いでモントリオールに旅行に行っていて、事件のことは近所の人が送ってくれたテキストメッセージと写真で知ったのだそうです。以下、USA Todayより引用。

「ほんとうに怖かったです」とヴァカーロウは言った。「自分たちがそこにいて誰かがけがをすることもあり得た、家が燃えてもおかしくなかったと思って不安になり、パニックに陥りました」。

サールは言う。「これはただ旗が1枚焼かれたというだけのことではありません。人が死んでいたかもしれないんです。軽々しく扱っていいようなことではありません。そんなことをしてもいいのだと、自分たちの憎悪によるリスクは容認できるものなのだと誰かが考えたということにぞっとします」

“We were really scared,” Vaccaro said. “We were so troubled by the fact that we could have been there and someone could have gotten hurt or the house could have gone up in flames and so we started panicking.”

Said Searle: “It’s a lot more than just burning a flag down. They could have killed people. This isn’t something to be taken lightly. It’s just frightening that someone thought that that was OK; that it was an acceptable risk due to their hatred.”

バーリントンの警察はこの事件をヘイトクライムとして捜査するのみならず、新しい旗をこのカップルにプレゼントしたとのこと。旗には警察からLGBTQコミュニティへの長年の抑圧について書かれた署長直筆の手紙が添えられていて、「とても感動的でした」、「ふたりとも少し涙ぐんでしまいました」とヴァカーロウさんは語っています。

バーリントン署は事件当夜の防犯カメラの映像を公開し、捜査を続けているとのこと。

プライド・フラッグ(レインボーフラッグ)が燃やされることは珍しくなく、今年うちのブログで紹介しただけでもバルティモア州NYCで似たような事件が起こっています。警察が新しい旗をプレゼントした話は初耳ですが、これって犯人の「自分たちの憎悪によるリスクは容認できるものなのだ」という思い込みを揺るがすにはいい方法かもしれませんね。もう警察が率先してせっせとゲイをいじめてた時代じゃないんだ、これは犯罪であり捕まるようなことなのだと、この放火犯が気づくといいのだけれど。