石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『ロッキー・ホラー・ショー』への抗議にキスとダンスでカウンター抗議  英国

Time Warp

英国チェスターの劇場でのロックミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』の公演が「不道徳」「不信心」だとして、保守派キリスト教徒らがプラカードをかかげて抗議。これに対するさまざまなカウンター抗議が繰り広げられています。

詳細は以下。

www.cheshire-live.co.uk

『ロッキー・ホラー・ショー』は同性愛やクロスドレッシングなどの要素を持つロックミュージカルで、初演は1973年。映画化もされてカルト的な人気を誇っているこの作品が2019年9月16日にチェスターの劇場「ストーリーハウス(Storyhouse)」で公演初日を迎えたところ、福音派キリスト教徒などがプラカードを手に抗議に現れたのだそうです。プラカードには「あなたがたの罪の罰があることを思い知りなさい(“Be sure your sin will find you out”)」などと書かれており、劇場前に陣取ったクリスチャンらは、観客に向かって「心が汚れている」などと叫んでいたとのこと。

出演者のひとり、ジョアン・クリフトン(Joanne Clifton)によるこちらの報告も面白いです。

訳:

抗議者の皆さんと一緒に撮影! この人たちによると、わたしたち全員金曜日までに死ぬらしいですよ、ロッキー・ホラー・ショーに出てるっていう理由で

With the protestors! Apparently, according to them we’re all gonna die by Friday because we’re in the #rockyhorrorshow

もちろんLGBTQコミュニティがこんな侮辱に黙っているはずもなく、劇場前ではさまざまなカウンター抗議が繰り広げられています。

ゲイカップルはキスで抗議している(拍手がわき起こったそうですよ)し、

キャストらは路上で劇中歌「タイム・ワープ」を歌って踊ってます。

初演から半世紀近く経ってもまだこんなカウンター抗議が必要なのかと思うと気が遠くなってきます。でも逆に、だからこそ今でもわたしたちにはこのミュージカルやフランクン・フルター博士が必要なのかもしれませんね。