ジョージア国(旧名グルジア)の首都トビリシで、ゲイのラブロマンス映画の上映を阻止するために映画館に入り込んで機材のスイッチを切ると表明していた男らが逮捕されました。
詳細は以下。
この映画、And Then We Dancedは第92回アカデミー賞国際長編映画賞部門のスウェーデン代表。監督はジョージア系スウェーデン人のレヴァン・アキン(Levan Akin)で、内容はジョージアの男性ダンサー同士のラブストーリーです。トレイラーはこちら。
同作品は2019年11月8日からジョージアで上映されることになっていました。これに対し、同国のビジネスマンで、ロシアの極右団体とつながりがあるLevan Vasadzeという男が、仲間と一緒にトビリシの6つの映画館に侵入して映写機を止める、必要なら警察を押しのけてでもやると脅しをかけて逮捕されたんだそうです。
怖いのは、これが単なることばによる脅しだけじゃなくて、8日に映画館の周囲がこんなありさまになっていたということです。
Happening now: far right fascists trying to break in the cinema to block the public screening of the movie @atwdfilm.
— Giorgi Tabagari (@Tabagari) November 8, 2019
Madness! #Georgia #LGBTQ #Caucasus #EaP pic.twitter.com/goHGKJiei0
11 persons were arrested during the protest rally in Tbilisi against the Georgian premiere of “And Then We Danced”, a Georgian-Swedish film with gay protagonists. The premiere is underway in cinemas in Tbilisi and Batumi amid radical hate groups clashing with the riot police.🤔 pic.twitter.com/U0ZOKAnRjZ
— Alexander (@avaza1972) November 8, 2019
この日のチケットはもう売り切れていたのに、右派団体と教会の抗議者が人々を映画館の中に入れまいとし、警察と衝突してこんな状況になったとの由。これについてアキン監督はFacebookで、本作品で「ジョージアの文化を取り戻し、再定義して、それが一部の人だけではなくすべての人を包摂するようにしたかった」が、今はまだ暗黒時代であり、このような抗議が起こることで「私たちが影の力に立ち向かうことがいかに重要であるかわかる」と書いているとのこと。
ワン・ミリオン・マムズがまだかわいらしく思えてくるわね、こういうの見ちゃうと。