石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ゲイの恋愛映画の上映を妨害しようとした極右団体メンバーを逮捕 ジョージア・トビリシ

f:id:miyakichi:20191110174734j:plain

ジョージア国(旧名グルジア)の首都トビリシで、ゲイのラブロマンス映画の上映を阻止するために映画館に入り込んで機材のスイッチを切ると表明していた男らが逮捕されました。

詳細は以下。

www.towleroad.com

この映画、And Then We Dancedは第92回アカデミー賞国際長編映画賞部門のスウェーデン代表。監督はジョージア系スウェーデン人のレヴァン・アキン(Levan Akin)で、内容はジョージアの男性ダンサー同士のラブストーリーです。トレイラーはこちら。

同作品は2019年11月8日からジョージアで上映されることになっていました。これに対し、同国のビジネスマンで、ロシアの極右団体とつながりがあるLevan Vasadzeという男が、仲間と一緒にトビリシの6つの映画館に侵入して映写機を止める、必要なら警察を押しのけてでもやると脅しをかけて逮捕されたんだそうです。

怖いのは、これが単なることばによる脅しだけじゃなくて、8日に映画館の周囲がこんなありさまになっていたということです。

この日のチケットはもう売り切れていたのに、右派団体と教会の抗議者が人々を映画館の中に入れまいとし、警察と衝突してこんな状況になったとの由。これについてアキン監督はFacebookで、本作品で「ジョージアの文化を取り戻し、再定義して、それが一部の人だけではなくすべての人を包摂するようにしたかった」が、今はまだ暗黒時代であり、このような抗議が起こることで「私たちが影の力に立ち向かうことがいかに重要であるかわかる」と書いているとのこと。

ワン・ミリオン・マムズがまだかわいらしく思えてくるわね、こういうの見ちゃうと。