石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

スプライトのブエノスアイレス・プライドのCMが話題に

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炭酸飲料のブランド、スプライトの、2019年のブエノスアイレス・プライドをモチーフとして作られたCMが感動的だと話題を呼んでいます。台詞はひとつもないから、見ただけで意味がわかるよ!

詳細は以下。

"No estás solx", la emotiva campaña de Sprite para el Orgullo de Argentina que se ha vuelto viral - La Criatura Creativa

動画はこちら。

この動画に出てくるのは、プライド・パレードに赴くLGBT+の若者を手伝う家族たちの姿です。具体的には、ドラァグクイーン男性のメイクや着替えを手伝うお母さんとおばあちゃん、トランスであるらしき友達(またはきょうだい?)の着替えを手伝う女の子、レインボーフラッグにハートの絵を描く子供たち、息子とその彼氏を車でプライド・パレードまで送っていくお父さんなど。

動画につけられているハッシュタグ「#NoEstasSolx」は、「君はひとりじゃない」という意味です。本来被修飾語によって男性形(solo)か女性形(sola)のどちらかひとつに決まるはずの形容詞"solo"が、ジェンダー・ニュートラルな"solx"というかたちになっているところがポイント。動画の最後に出てくるテロップは、こんな意味です。

プライド:
愛する人が幸せになることを選んだとき、君たちが感じること。

ORGULLO:
Lo que sentís cuando alguien que querés elige ser feliz.

この動画は2019年11月2日、つまりブエノスアイレス・プライドの前日に公開され、たちまちソーシャルメディアで広まったとのこと。

ちなみにアルゼンチンというのは、ドラァグクイーンを息子に持ち、彼のことを「誇りに思う」と公言している中道左派政治家のアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernàndez)氏が先月27日の大統領選で圧勝した国です。ひょっとしたら、スプライトはそのへんの時流も読んでるのかもしれませんね。