石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

パンデミック下の女王様、あつ森でのSMプレイでベル稼ぐ 米カリフォルニア州

あつまれ どうぶつの森 -Switch

米国のノンバイナリーのセックスワーカーが、COVID-19による外出制限のさなか、ニンテンドースイッチ用ゲーム『あつまれ どうぶつの森』内で顧客にSMプレイを提供してベル(ゲーム内の通貨)を稼いでいると話しています。

詳細は以下。

www.theguardian.com

『あつまれ どうぶつの森』は、自然あふれる無人島に移住し、釣りや虫取りや物づくりを楽しむという内容のゲーム。通信プレイでは別の島のプレイヤーを自分の島に招いたり、自分が別の島におでかけしたりして一緒に遊ぶことができます。このゲームは2020年3月20日に発売され、コロナ禍で自宅にこもらざるを得なくなった世界中の人々の間で大人気となりました。

サンフランシスコ在住の、ノンバイナリーの美容師兼セックスワーカーのDenali Winterさんは、このゲームを遊びだけでなく仕事にも活用。通信プレイで女王様(dominatrix)として顧客をいたぶったり服従させたりして、ゲーム内通貨の「ベル」を払わせているのだそうです。ちなみに打擲には虫取り用の網が使えるし、アプリの操作(おそらく『リアクション』またはチャットのことだと思われます)で言葉責めも可能だし、「悪い子」のおしおきにはゲーム内で作れる檻が活躍しているとのこと。Winterさんによれば、『あつまれ どうぶつの森』での服従プレイは、嫌だと思ったら即座にログオフできるため「完全に安全」なんだそうです。

……いやー……鉄鉱石5個で作れるあの檻*1に、そういう活用法があったとは……。

なおWinterさんのクライアントにはジェンダープレイやクロスドレッシングに興味がある人が多く、キャラの服装やヘアスタイルを簡単に変えられる(ジェンダーによる制限がない)『あつまれ どうぶつの森』はそういう面でも便利だとのこと。なるほどねえ。任天堂、同性婚関連では完全にミソをつけたけど、このあたりはだいぶ頑張っていると見ていいのでは。ロックダウンが解除されてもまだまだソーシャルディスタンシングが続きそうな昨今、このゲームが世界中の非主流派のジェンダーやセクシュアリティの人たちの助けになっていくといいなと思います。

*1:ちなみに日本語でプレイしてるとこのグッズの名称は「おり」で「動物用かな?」とも思わせますが、スペイン語だと"Reja de prisión"、つまり「刑務所の格子」となっていて、はなっから人間用っぽいです。今調べたら英語版も"Jail bars"で、やっぱり思いっきり人間用。他の言語だとどうなんだろう。