石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

アルゼンチン、結婚の平等10周年を祝う

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2020年7月15日、アルゼンチンで結婚の平等法(同性同士の結婚を認める法律)10周年を祝し、大統領府や国会議事堂がレインボーカラーにライトアップされました。

アルゼンチン国会は2010年7月15日、ラテンアメリカで最初に結婚の平等法を可決しています。そう、同じアメリカでも合衆国(2015年)なんかよりよっぽど早かったんですよ。なお、ラテンアメリカではアルゼンチンの後、ブラジル(2013年)、ウルグアイ(2013年)、コロンビア(2015年)エクアドル(2019年)などが相次いで同性婚を認めています。詳しくは以下の動画をどうぞ。

そして2020年7月15日、アルゼンチンでは結婚の平等法10周年を祝うため、大統領府と国会議事堂がレインボーカラーにライトアップされました。

同国の同性カップルにこの法律のビフォーアフターで何がどう変わったかを語ってもらった動画も発表されています。

一部だけ抜き出してざっと訳すと、たとえばこんなところが変わったと言われているようです。

  • 結婚の平等法ができてから、ジェンダー・アイデンティティ法や生殖補助医療法など、他の法律も作られた。ふたりのパパやふたりのママがいる子供たちも認められた
  • わたしたちは「倒錯者」ではなくなり、「教会に対するテロ」や「化け物」でもなくなり、他の人たちと同じ権利を持つ市民になった
  • 以前は人目につかないように自分たちの世界に閉じこもって生きていたけれど、手をつないで外を歩けるようになった
  • すばらしい3人の子供を養子にした

「他の人が平等な権利を持つということは、あなたの権利が減らされるってことじゃない。権利はパイじゃない」(Equal Rights For Others Does Not Mean Less Rights For You. It's Not Pie.)という有名な言葉を思い出しましたよ。何か減らされるのではというゆえなき不安にかられている人には、とりあえずこういう先行事例を教えてあげるといいんじゃないでしょうか。