石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

カミングアウトかくあれかし。Twitterで公開されたスクリーンショットが話題に

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ボーイフレンドがいる男性Twitterユーザが、お父さんにメッセンジャーアプリでカミングアウトしたときのスクリーンショットを公開。お父さんの暖かい反応が大いに話題になっています。

詳細は以下。

www.homosensual.com

このTwitterユーザ、フェデリコ(@fefeildarraz)さんが公開したスクリーンショットというのは、こちら。

つまりフェデリコさんは、彼氏のニコラス(Nicolás)さんと一緒に撮った写真を送って「父さん、ぼくにはボーイフレンドがいて、名前はニコだよ」と書いたわけです。それに対するお父さんの返事は、「特に言いたいことはないかなあ」、「お前がこれに関して何か言いたいことがあるのかどうかわからんが」と平常心モード。お父さんはそこからフェデリコさんと冗談をかわして笑った後、フェデリコさんの方は大丈夫なのかと心配し、「ありがとう、お父さんには愛が一番大事だよ」としめくくっています。

こういう平熱で優しい反応、いいですよねー。他のTwitterユーザが上記ツイートにこんなレスをつけているところもよかったです。

ああ、すっごくキュートで超ナチュラル! 私のママがおばあちゃんに、私がレズビアンだって言ったときみたい。おばあちゃんはママに、「それであの子は幸せなの?」って聞いて、「そうだと思う」ってママが言ったら、「なら私も幸せだよ。それじゃ市場に行ってくるわ」って言って、それで終わりだったの! おばあちゃん大好きって思った。

Ay muy tierno plis, el nivel de naturalidad! Como cuando mi mamá le contó a mi abuela q yo era lesbiana y ella le dijo "y es feliz?" Mi mamá le dice q suponía q si y la vieja responde "entonces yo soy feliz, me voy al mercado" y se terminó! La amé.

こういうふところの深い大人が、もっと増えてほしいわ。

ちなみにフェデリコさんは上記ツイートがバズった後、2017年にお母さんにカミングアウトしたときのことも説明している(下記ツイート参照)のですが、それもとても面白いです。

こちらによると、お母さんは息子がディナーの最中に話していた「破局でとてもつらい思いをした恋愛」の相手が男性だったと把握したあと、帰りの車の中で「誰にもお前を傷つけてほしくない」と言って泣き出してしまったのだそうです。要するに彼女にとっては、「息子が同性を好きになる人だということ」より「息子がつらい思いをしたこと」の方がおおごとだったというわけ。ツイートに画像添付されている文章を読む限り、特にLGBT関連のことに詳しいわけでもなさそうな(むしろ、『ゲイは一過性のもの』というよくある誤解もしていたっぽい)お母さんなのに。そしてこのお母さん、現在ニコラスさんと大の仲良しなんだそうです。ああやっぱり、こういう大人がもっともっと増えてほしい。