2020年7月21日、グアテマラのアマティトランの路上で、25歳のトランス女性がタンクローリーの警備員に侮辱され、ライフルで腹部を撃たれてけがをしたそうです。グアテマラでは新型コロナによる緊急事態の間、トランスの人々への暴力が相次いでいるとのこと。
詳細は以下。
この警備員は、被害に遭ったナタリー・ラモス(Nataly Ramos)さんと友人が買い物帰りで歩いていたところに急に近寄ってきて、ふたりを侮辱したのだそうです。ナタリーさんは侮辱をやめてくれと言ったのですが、男は暴言を吐き続け、さらに、立ち向かおうとしたナタリーさんの腹部をめがけてライフルで撃ったとのこと。
発砲の瞬間だとされる映像がこちら。
🚨URGENTE🚨
— OTRANS Guatemala (@InfoOTRANS) July 23, 2020
Amatitlán 22 de julio de 2020. Un guardia de seguridad dispara a mujer trans, cuando ella les recrimina a este y a sus compañero de camión repartidos, el estar mal estacionados y los confronta por sus insultos transfóbicos.
Fuente: Facebook TV Noticias Servicable pic.twitter.com/7uGMsOLT7o
ナタリーさんはこの後病院にかつぎこまれて命を取り止めたものの、けがのために働けない状態だそうです。なお、グアテマラではトランスジェンダー女性をターゲットにした暴力は珍しいことではなく、COVID-19による緊急事態下だけでも暴行事件が10件、殺人事件が5件起こっているとのこと。コロンビアのカリブ海地方でもコロナ禍の外出制限中に13人ものLGBT+の人々が殺害されたと言われてますが、やはり弱い立場の人がストレスのはけ口にされやすいってことなんでしょうか。ちなみに少なくとも7月31日の時点で、ナタリーさんを撃った男は捕まってさえいないんだそうで――いったいどうなってんのよグアテマラ!!