石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『少女聖域』(あさぎ龍、富士美出版)感想

収録作の全てが女性同士の18禁エロ漫画です。内訳は名門女子校を舞台にした「素直になりたいの」(全6話)と、前作『初めて恋をした。』の続編、そして描き下ろし作品「サマー・アフター・サマー」。男性キャラは脇役でしか出て来ず、エロは全て女性間です。

『落花流水(5)』(真田一輝、芳文社)感想

弓道部員が主人公の百合4コマ、第5巻。秋穂と水夏の仲は今回ほとんど進展がなく、定期テストや避難訓練などのイベントを穏当にこなしていく内容となっています。その分、暁と夕のバカップルが頑張ってはいるんですが、果たして今後メインカップルをどうくっ…

『学校のせんせい(2)』(巣山真也、スクウェア・エニックス)感想

「サクラ」「ゆり子」「あかね」の新米女教師3名の日常を描くドタバタコメディ、第2巻。読んでびっくり、いい方に大化けしましたねこの漫画。相変わらずガチ百合なお話ではないのですが、この内容ならばライトな百合コメディとしてじゅうぶんにおすすめでき…

『失楽園(3)』(尚村透、スクウェア・エニックス)感想

学園百合アクションの第3巻。ある意味ツンデレな新キャラ・レイコをメインヒロインとして、エクザクランの目的が少しずつ明かされていくという内容です。前巻よりさらにオリジナル要素が増している点や、女性キャラたちの強さと連帯が強調されている点が興味…

『ソルフェージュ〜Sweet harmony〜』(さわななお、一迅社)感想

PSP百合ゲー『ソルフェージュ〜Sweet harmony〜』の公式コミカライゼーション。正直何かの冗談としか思えないような作品。ゲーム版のガチっぽさもなく、伏線を張るだけ張って放り投げて終わるという、わけのわからないことになってます。

『ユリポップ』(珠月まや、一迅社)感想

計5組の♀♀カップルが活躍する百合コメディ。生きのいいギャグが楽しかったです。絵だけ見ていると今どきの萌え絵風なのですが、中には単なる「萌え」にとどまらない新鮮な笑いがつまっています。百合ものとしてもよかった。

『少女薄命〜猫目堂ココロ譚〜』(東雲水生、一迅社)感想

『百合心中〜猫目堂ココロ譚』に続く猫目堂シリーズ第2弾。計4編の短編が収録されています。前作に引き続き、ややダークな作品が多い感じ。ただ、きゃるるん百合な部分がテンプレすぎて、せっかくの暗めな部分とのバランスが悪いような気もします。

『少女ホリック』(青井はな、一迅社)感想

超田舎の女子校に転校した「結(ゆい)」と、元気娘「凪(なぎ)」との恋物語。かっわいいお話だなー。波乱はあっても嫌味のない展開で、最後まで楽しく読みました。ちなみに中学生同士のお話とは言え、キスもセックスも出てきます。

『キミ恋リミット』(百乃モト、一迅社)感想

「園」、「里深(さとみ)」、「紘子」の3人が織りなす三角関係ストーリー。端正な絵が魅力的です。当たり前のように身体の関係が出てくるところも好印象。しかしオチのつけ方と、レズビアンバーの妙な描き方は正直今ひとつかと。

『オレンジイエロー』(乙ひより、一迅社)感想

全3話の表題作「オレンジイエロー」の他、5編(うち1編は描き下ろし)の短編が収録された百合短編集。ほのぼの系な表題作も悪くはないのですが、むしろ「恋の証明」「ナミダグスリ」などのエッジのきいた小編の方が印象に残る1冊でした。

『水色シネマ』(乙ひより、一迅社)感想

美少女芸能人「唯」とおっとり田舎娘「多恵」のラブストーリー。「素朴な少女が芸能人に見初められて恋仲に」というのは正直ありがちな設定かと思いますが、それを乙ひよりが手がけると、こんなにも優しく新鮮な百合話になるのですね。

百合アンソロジー「ComicリリィPLUS Vol.1」(ライスリバー)感想

ライスリバーの百合アンソロ「comicリリィ」がリニューアルして「ComicリリィPLUS」になりました。「ハンコ絵のバストアップ主体」という傾向は以前より改善されてきています。ややダークな作品を入れてきたところも、ひとつの変化でしょう。

『帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!? (4)』(石田あきら、芳文社)感想

軍学校漫画の最終巻。百合キャラのメノアに、すばらしい見せ場がありました。しかし純粋に漫画の最終巻として見たならば、伏線の完全放棄や主人公の存在感の薄さなど、粗が多いのも事実。唐突すぎるエンディングにも違和感を覚えました。

『まんがの作り方(3)』(平尾アウリ、徳間書店)感想

駆け出し漫画家川口さん(19歳)と森下さん(18歳)の百合ラブストーリー、第3巻。今回のクライマックスは心臓に悪く、物語に手玉に取られる苦しさと楽しさを存分に味わわされました。政人や武田などのサブキャラも光っており、よく練られた1冊かと。

『執事少女とお嬢様(1)』(真田一輝、芳文社)感想

百合4コマ『落花流水』で大人気な真田一輝さんの、非4コマなラブコメ。内容はタイトル通り、少女が執事としてお嬢様に仕えるというもの。説明台詞過多でツカミが弱い上に、女の子同士の関係も「ノーカン」扱いなので、百合目当てで読むには今ひとつかと。

『にじぷり(3)』(橘あゆん、双葉社)感想

女子校寄宿舎百合コメディ最終巻。サブキャラの単発エピソードをいくつか並べた後、唐突に麗華の留学話が浮上し、葛藤を経てハッピーエンドへという構成でした。いくつかのネタが不完全燃焼なままなところを見ると、打ち切りだったんでしょうかね、これ。

百合アンソロジー『つぼみ VOL.6』(芳文社)感想

いやあ堪能した! 楽しかった! いいアンソロだー。『つぼみ』が素晴らしいのは、「女同士だからこうだ」「百合だからこうだ」みたいな視野狭窄がなく、多様なキャラを自由自在に動かしてくれること。今回もその特色が色濃く出ていたと思います。

漫画『花宵道中(2)』(斉木久美子[画]/宮木あや子[原作]、小学館)感想

小説『花宵道中』のコミック版。相変わらず綺麗で、切ないです。漫画オリジナルの演出も鮮やかで、原作未読の人にもわかりやすい構成になっていると思います。なお、今回は原作第2部「薄羽蜻蛉」の後半と、第3部「青花牡丹」の前半が収録されています。

『純愛くろにくる』(江戸屋ぽち、コアマガジン)感想

『純愛かたろぐ』に続く、江戸屋ぽちさんの2冊目のエロ短編集です。10編のうち、描き下ろし作品「君色モノクローム」が百合作品。女のコ同士のHシーンは定型的ですが、その前後の甘酸っぱい恋模様が非常にキュートで、楽しく読みました。

『ふたご☆ちゃんねる』(ちんじゃおろおす、廣済堂出版)感想

女のコになりたい「力」(♂)と男のコになりたい「藍」(♀)の双子が制服を取り替えて学校に通うという、「とりかへばや」系のコメディです。ポイントは、力も藍も、想い人が同性であること。オチもラブラブな百合・BLエンドです。

『やまンこ!(1)』(井冬良[画]/雑破業[原作]、アスキー・メディアワークス)感想

山猫(やまンこ)憑きの少女「音々子」が主人公の学園コメディ。音々子は興奮すると耳としっぽが出てしまい、長身おっとり少女「真琴」にすりすりしてもらうと元に戻るという設定です。真琴から音々子へのドキドキ感が非常に百合百合しく、楽しく読みました。

『蓬莱ガールズ(1)』(山田瑯、講談社)感想

少女ふたりの中華ファンタジー。王女とその従者のゾンビ少女という取り合わせが面白いし、荒削りながらも目指すものがぐいぐい伝わってくる絵柄も魅力的。百合というよりバディもの・友情もの寄りの作品ではありますが、守り守られる2人の関係もよかった。

小説『疾走する思春期のパラベラム(6) みんな大好きな戦争』(深見真、エンターブレイン)感想

疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争 (ファミ通文庫)作者: 深見真,うなじ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/04/30メディア: 文庫 クリック: 54回この商品を含むブログ (10件) を見る容赦なく人は殺され、物語は大詰めに学園異能ガン…

『クシエルの使徒(1〜3)』(ジャクリーン・ケアリー[著]/和爾桃子[訳]、早川書房)感想

クシエルの使徒〈1〉深紅の衣 (ハヤカワ文庫FT)作者: ジャクリーンケアリー,Jacqueline Carey,和爾桃子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/12/19メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見るクシエルの使徒〈2〉白鳥の女王 (ハヤカ…