石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『灯台守の話』(ジャネット・ウィンターソン[著]/岸本佐知子[訳]、白水社)感想

鮮烈にして幻想的な現代寓話。レズビアニズムも出てきますが、「さあここから女同士のエピソードでござい!」と鳴り物入りで始まったりしないところがさすがはジャネット・ウィンターソン。性描写もよかったです。美しくて、真摯で。

『The Funny Thing Is...』(Ellen DeGeneres、Simon & Schuste)感想

レズビアンのコメディアン、エレン・デジェネレスによるコミックエッセイ。ギャグのパンチ力という点では、こないだ紹介した『Seriously... I'm Kidding』の方が上かな。ただしそれでも吹き出してしまう箇所は随所にあり、 子どもの頃インディアンのイロコイ…

『Unbearable Lightness: A Story of Loss and Gain』(Portia de Rossi、Atria Books)感想

レズビアンで女優のポーシャ・デ・ロッシが、壮絶な摂食障害とそこからの回復を綴った半生記。おそろしく正直で、かつ緻密な描写に胸打たれました。自分自身が摂食障害経験者で、しかもレズビアンだからわかる。この本は、ほんものです。