石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

2014-03-04から1日間の記事一覧

『ケッヘル(上・下)』(中山可穂、文藝春秋)感想

主人公女性・木村伽椰の壮絶な恋愛と、謎めいたピアニスト・遠松鍵人の人生が交錯する中、ある残虐な復讐劇が浮かび上がってくるという、読みごたえばっちりの長篇。サスペンスフルな筋立ても、当を得た同性愛描写もともによかったです。