書籍
トランスジェンダー女性のライター、ジャネット・モックによるメモワール。率直で、かつ洞察に満ちた個人史であるとともに、LGBTコミュニティで声を奪われがちな「下層階級出身の、有色人種のトランス」という立場から発言した画期的な本。
レズビアンのプロバスケ選手ブリトニー・グライナーによる自伝。かつて自分が受けたいじめや、支配的でホモフォビックな親&コーチとの対立などについて率直に語り、「本当の自分でいること」を力強く肯定する本です。LGBTユースに特におすすめ。
ふたりの王子の愛と冒険を描くゲイ絵本『The Princes and the Treasure』(訳すと『王子たちと宝物』)がおもしろそうです。先日紹介した騎士と王子の絵本もいいけど、こっちも読みたいぞ。日本でも買えるし。
児童文学作家ダニエル・エリコ氏の絵本『Bravest Knight Who Ever Lived』(訳すと『史上もっとも勇敢な騎士』)が画期的だと話題を呼んでいます。主人公の騎士が、王女ではなく王子と結婚する物語なんです。
女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワが1985年(邦訳は1986年)に出版した自伝。チェコで過ごした少女期のことから米国への亡命、同性愛、そしてテニス選手としての戦いと成長について、きわめて率直かつユーモラスに語られています。
若年層LGBTの自殺防止キャンペーンIt Gets Better Projectに寄せられたメッセージを集めた本です。すごくよかった。日本にもこういう本があればなあ。レズビアンの小説家レベッカ・ブラウンのメッセージが特に心に響きました。
レズビアンの名コメディエンヌであるエレン・デジェネレスのお母さん、ベティ・デジェネレスによる手記。同性愛についてまったく無知だったベティが、やがてLGBT権利団体のスポークスパーソンとして活躍するようになるまでを正直に綴るメモワールです。
2010年にカミングアウトしたレズビアンのカントリー歌手、シェリー・ライトの自伝です。面白かった! 徹頭徹尾「レズビアンあるある」が詰め込まれた本で、涙なくして読めませんでした。クロゼットな有名人として味わった苦悩の部分はさらに強烈で、平生「同…
レズビアンのコメディアン、エレン・デジェネレスによるコミックエッセイ。ギャグのパンチ力という点では、こないだ紹介した『Seriously... I'm Kidding』の方が上かな。ただしそれでも吹き出してしまう箇所は随所にあり、 子どもの頃インディアンのイロコイ…
レズビアンで女優のポーシャ・デ・ロッシが、壮絶な摂食障害とそこからの回復を綴った半生記。おそろしく正直で、かつ緻密な描写に胸打たれました。自分自身が摂食障害経験者で、しかもレズビアンだからわかる。この本は、ほんものです。
米国の人気レズビアンタレント、エレン・デジェネレスのギャグエッセイ本。「こんなところまで?」と思う箇所にまでジョークがぎっしり詰め込まれており、息をもつかせぬ面白さでした。
『Glee』のスー先生役で一躍人気になったレズビアン女優・ジェーン・リンチの自叙伝。役柄のイメージとはまた違う、繊細でキュートな内面が伝わってくる本です。自分の弱さや欠点を率直に晒し、そこからの成長の旅を綴っていくというスタイルが好印象。
米国図書館協会(ALA)の調査で、ペンギンのゲイカップルの子育て絵本『タンタンタンゴはパパふたり』が、「アメリカ人がもっとも禁止して欲しいと思う本」2008年度リストのトップに輝いたとんだそうです。ちなみに日本のAmazonの商品説明によると、この本の内…
女のコ同士の恋をうたう97首の短歌をおさめた歌集。タイトルや表紙から、「異性愛者向けのレズポルノ的な本かも」とも思ったのですが、それはまったくの杞憂でした。中身は甘酸っぱくみずみずしい恋歌ばかりで、とても楽しく読むことができました。
映画『バウンド』の女性同士のセックスシーンの監修をしたレズビアン、スージー・ブライトの著書。訳は多少読みにくいんですが、内容はとても面白かったです。
「コミック百合姫」を出している一迅社から出版された、百合作品の紹介本です。とりあげられている作品数は多くはなく、企画記事も予告の段階より減らされています。ただし、自社の出版物ばかり大きく取り上げたりしないという公平な編集方針は好感度大。