疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 (ファミ通文庫)
- 作者: 深見真,うなじ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
キスシーンどころの騒ぎじゃなかった
パラベラムシリーズ2巻。1巻の感想では「キスシーン(当然、女のコ同士の)があった」と喜んでいたわたくしですが。今回はキスシーンどころか、スカートに手を突っ込んでる人がっ! しかも胸は揉みしだくわ耳たぶは甘噛みするわ、やりたい放題ですよ奥さん!
……といきなり興奮しまくってしまいましたが、レズビアニズム以外でも、アクション描写やキャラたちの心の闇など、いくつかの面で前作より少しずつパワーアップしている感じの1冊だと思います。映画ネタも楽しかった。まだ回収されていない伏線もたくさんあり、続きが気になるところです。
映画ネタが楽しいです
前作もそうなんですが、とにかくアクション映画ネタが多い小説なんですよ。新キャラ「シューリン」の名前からして『グリーン・デスティニー』のあの人ですしね。イェンでなくシューリンと名づけるあたりがまた渋い。ちなみにうちではイェンは「ビッチ」ではなく「不良少女」、チャプタータイトル「無敵の剣神」のシークエンスは「積み木崩し」と呼ばれております。こいつ結局いいとこのお嬢さんじゃん、何グレて暴れてんだよー、ってことで。
閑話休題。
出てくる映画出てくる映画ほとんどを観ている自分としては、読んでいてとても楽しかったです。ちなみに、これは前巻になりますが、ダメ映画好きの睦美の好きな映画が
- 実写版『スーパーマリオ』
- 実写版『ストリートファイター』
- 実写版『ハウス・オブ・ザ・デッド』
だというところには大ウケしたものです。困ったことにこのラインナップ、あたしもけっこう好きだったりします。そうか、自分はダメ映画好きだったのか。
かなり読み手を選びそうなネタも
ショタ女装とかメイド服とか巨乳先生とか風呂上がりバスタオル一丁姿とか、ある意味ベタな萌え漫画っぽいネタががっつり含まれているところが特徴的だと思いました。どれも、合わない人だと「ふざけてんのか!」とか言って怒り出しそうですが、あたしは頭の中で勝手に漫画化して楽しませていただきました。ヒロイン志甫の電波ソングも、ヴァンダムは出てくるわアンジェリーナ・ジョリーは出てくるわで、すげー笑いました。
まとめ
いろんな意味で前作よりはじけている感じの1冊でした。3作目でさらにはじけまくってくれたら涙を流して喜んでしまうところですが、さあ、どう来るか。楽しみです。