とある科学の超電磁砲 07―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)
- 作者: 鎌池和馬,冬川基
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/12/17
- メディア: コミック
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姉妹百合と友情百合のみ。でも名シーン連発
御坂美琴と上条当麻が順調にヘテロラブを深めているため、「男イラネ」「男女恋愛イラネ」派にはまったく合わなさそうな内容となっております。しかし美琴と御坂妹とのつながりや、サブキャラどうしの友情譚には、なかなかどうして見ごたえのある名シーンが目白押しなのでした。あたしにとってはじゅうぶん百合です。他の部分も相変わらずのおもしろさで、安心して読めました。
美琴とシスターズの名シーン
一方通行(アクセラレータ)とのバトル中に美琴が放つ台詞と、のちに夏の公園で御坂妹が美琴を形容する台詞とが、まるで相聞歌のように美しく響き合っています。もう恋愛や性愛じゃなくても全然いいよ、あたしにとってはこれは思いっきり百合だよ。
サブキャラどうしの名シーン
第42話でまたしても佐天から初春へのスカートめくりネタが登場します。この時点ではまだ「別にセクハラは愛でも百合でもないし」と冷めた目で見ていたものの、その後の展開にやられました。階段でよろける初春を支える佐天の手、直後の台詞、そして初春の回想シーンというたたみかけるような構成もみごとだし、なんと言っても話のラストに登場するクジャクアスターが心憎いったら。クジャクアスターの花言葉は、もちろん「明日も満塁ホームラン」なんかじゃありませんよ、念のため。
その他
相変わらず間の取り方が最高にうまいです。たとえばバトル中、コインが落ちる刹那を切り取って時間の経過を示すコマとか。上記の公園での会話のラストの部分で、わざと子猫のあくびの場面をはさんでみせるところとか。早い話が、「緊張」と「緊張からの解放」とのメリハリのつけ方が絶妙なんですよこの漫画。
まとめ
姉妹愛も友情も深く美しく、漫画としても質の高い1冊でした。楽しかった。