Letterpress Valentine / iriskh
2014年のバレンタインデーに子供同士でカードを交換させたロシアの学校が、同じジェンダーの子にカードをあげてもいいと指導したため、「同性愛を宣伝した」として告発されたそうです。
詳細は以下。
Russian kids send their friends 'gay' Valentine’s, school accused of propaganda | Gay Star News
この学校は西ロシアに位置するスモレンスク州にあります。2月14日当日、ある先生が7~8歳の児童たちにバレンタインデーのカードをつくって交換するよう勧め、カードをあげる相手は男の子でも女の子でもいいと説明したとのこと。後からそのことを聞いた親たちが「ショックを受け」、学校が「同性愛の宣伝」をしたとして官憲および教育省に通報したのだそうです。
もはや集団ヒステリーによる魔女狩りですね。ロシアの反同性愛法、あるいは同性愛宣伝禁止法とも訳されてますが、その法律のもっともイヤなところは、こうした集団ヒステリーを正当化してしまうことだと思います。だいたい、たかが8歳児が友達同士でカード交換しただけで「同性愛の宣伝」なら、日本の友チョコはいったいどうなるんですか。今クックパッドで友チョコのレシピを検索したら421品ヒットしたんですが、そうするとこの人たちは全員同性愛のプロパガンダをしてることになるんですか。んなアホな。
なお元記事によると、この法律ができて最初に処罰されたのは、ロシア人の14歳の女の子だったそうです。ブリャンスクに住んでいるこの子はレズビアンで、アンチゲイな法律に腹を立てて学校でカミングアウトしたら、それが犯罪とみなされたんです。学校を停学になり、前科が記録に残り、怒った父親から暴力をふるわれて病院に行かなければならないほどの怪我をしたそうです。この法律は「ロシアの家族の価値」を守るものだと同国は主張していますが、実際には無知と暴力を促進することにしか使われていないように、あたしには見えます。