石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Google、いまだ両性愛をオートコンプリートから排除 ポルノと関連づけか

Google Logo in Building43
Google Logo in Building43 / Robert Scoble

Googleに対し、検索窓のオートコンプリート機能で「バイセクシュアル」という語を排除するのをやめてほしいと訴える署名運動が起こっています。Googleのスポークスパーソンは、Advocateに対し、検索語のブロックはその語とポルノとの関連性にあるかもしれないと説明したとのこと。

詳細は以下。

To Google, 'Bisexual' Still Equals Porn | Advocate.com

Googleインスタント検索のオートコンプリート機能については、以前(2010年)にも、「レズビアン」や「バイセクシュアル」という語が排除されているとして話題になりました。2014年の今でも、「バイセクシュアル」という単語はいまだブロックされたまま。これを改めるべきだとして、両性愛者団体などから抗議が起こっているわけです。

ちなみに現在では、「ゲイ」「レズビアン」「トランスジェンダー」などの語は問題なくオートコンプリートされる(検索語候補が出てくる)とのこと。「バイセクシュアル」だけガン無視されてるんです。以下の動画がわかりやすいです。


Google Blocks Bisexual From Instant Search and Autocomplete - YouTube

こうなっている理由について、

Googleのスポークスパーソンは火曜、Advocateに対し、検索語がオートコンプリートで表れないのはその語がポルノの検索と高い関連性を持っている可能性があるからだと述べた。

A Google spokesperson told The Advocate Thursday that search terms often do not show up through the autocomplete function because they may be highly correlated with searches for pornography.

……とのことなんですが、Advocateが調べた範囲ではキーワード「gay porn(ゲイポルノ)」でのGoogle検索結果は527,000,000件、「lesbian porn(レズビアンポルノ)」の検索結果は69,100,000件、「transgender porn(トランスジェンダーポルノ)」の検索結果は19,200,000件だったそうです。一方、「bisexual porn(バイセクシュアルポルノ)」は40,100,000件。トランスジェンダーポルノよりは多いけど、ゲイポルノやレズビアンポルノよりはるかに少ないのに、バイセクシュアルだけポルノと関連があるとするのは、無理がありすぎなのでは。

バイセクシュアルはただでさえゲイやレズビアンより情報が少なく、無知や偏見の被害をこうむりやすいのに、情報へのアクセスまでしづらくされてしまっているのは問題ですよね。Googleにはロゴをレインボーカラーにするだけでなく、まず一番の売りの検索機能でもきちんと性的マイノリティをサポートしてほしいと思います。単なるアルゴリズムの問題だとしても、情報の有無ってときとして人の生死すら分けたりするんですから。