2014年4月5日、アルゼンチンのカトリック大司教の承認により、ウマ・アスール(Umma Azul)ちゃんという赤ちゃんが洗礼を受けました。ウマちゃんのご両親は女性同士で結婚しており、レズビアンカップルの子どもが洗礼を受けるのは同国初とのこと。
詳細は以下。
Lesbians’ baby baptized by Catholic Church in Argentina | FOX2now.com
ウマちゃんのお母さん、カリーナ・ビリャロエル(Carina Villarroel)さんとソレダード・オルティス(Soledad Ortiz)さんから洗礼の依頼を受けたのは、カルロス・ホセ・ニャニェス(Carlos José Ñáñez )大司教。ニャニェス大司教は、2人の婚姻形態は赤ちゃんとは無関係と判断し、コルドバの大聖堂でつつがなく洗礼がとりおこなわれました。
洗礼式の様子はこちら。
El bautismo de Umma Azul - YouTube
アルゼンチンでは2010年から同性婚が法制化されていますが、カトリック教会はまだ同性婚を認めていません。オルティスさんは取材に対し、次は教会に結婚を認めてもらえるよう戦っていくと述べているそうです。
ちなみにウマちゃんの名付け親は、同国のクリスティーナ・フェルナンデス大統領。ハフィントンポストによると、このカップルがFacebook経由で名付け親になってほしいと頼んだところ、快諾してくれたのだそうです。コルドバは首都から400マイルも離れているため、大統領は洗礼式には出席しなかったものの、クラウディア・フェノチョ(Claudia Fenoccio)補佐官を代理として参列させたとのこと。
進んでるなあ、アルゼンチン。同じカトリックでも、「レズビアンカップルの子どもだから」と幼稚園児を退園させ、カトリック校への入学も拒否した米国コロラド州デンバーの大司教とはだいぶ違うようですね。同性愛者を「裁く立場にない」と発言したローマ法王フランシスコの在位中に、世界中でもっと改革が進むといいなと思います。