2014年4月11日は、LGBTユースへのいじめに抗議するため1日沈黙して過ごすという運動「(ナショナル・)デイ・オブ・サイレンス」の19周年でした。参加者の写真がたくさんネットに上がってきています。
詳細は以下。
LGBT Students, Teachers Embrace Day of Silence | Advocate.com
「デイ・オブ・サイレンス」は、1996年に米国バージニア大学で始まった、学校でのLGBTいじめを可視化するためのキャンペーン。現在ではGLSEN(ゲイ、レズビアン、ストレートの教育ネットワーク)によってオーガナイズされています。参加者は1日じゅう沈黙して過ごし、メッセージを書いた紙などを人に見せることで、いじめによって沈黙を強いられているLGBTについて考えてほしいとうながします。
以下、今年の参加者の写真など。
「ナショナル・デイ・オブ・サイレンスに参加中」
「これはゲームじゃない。毎日数多くのLGBTユースがいじめられて沈黙させられている。永遠に黙らされてしまう子もいる。(中略)いじめと自殺はジョークじゃない」
「わたしははっきり意見を言い、あくまでがんばり、みんなにありのままの自分でいていいんだ、そのままで美しいんだと示すことで沈黙を終わらせます」
壁にポスターを貼った人も。「LGBTユースの自殺企図は3倍 あなたはどうやって沈黙を破る?」
Finally finished my #DayOfSilence poster for tomorrow! @GLSEN @dayofsilence #DayOfSilence2014 pic.twitter.com/Z23bUrJzMP
— Kira Morrison (@kiratotherescue) April 10, 2014
「LGBT生徒の10人中9人が、学校でいやがらせを受けたことがある」
How will you #BreakTheSilence? @dayofsilence #DayOfSilence #DayOfSilence2014 pic.twitter.com/0pl3XSg5E9
— Kira Morrison (@kiratotherescue) April 11, 2014
みんなでレインボー。
Rainbows abound on the Day of Silence! @dayofsilence pic.twitter.com/bvtqjFUO5J
— yining (@quantumised) April 11, 2014
ロシアからも参加者が。
▶ ДЕНЬ МОЛЧАНИЯ 2014 - YouTube
ロシア語がわかんなくてくやしい! と思ったら英語字幕がついていたので、動画内で皆さんの掲げているメッセージをいくつか日本語に訳してみます。
- 「しばしばメッセージを受け取ります。『おまえは病気だ。死んでしまえ!』」
- 「去年の夏、地下鉄の中で聞いたことば。『電話を切れよオカマ野郎、おれがお前に話しかけてるときはな!』」
- 「わたしは『お前らを縛り首にして土に埋めるぞ!』と叫ぶナショナリストの群れの前で立っていた」
- 「気が狂っていると言われた」
- 「家族に言われた。『おまえが薬物中毒ならよかったのに、それなら少なくとも治療ができるもの』」
動画の最後に出てくるメッセージは、こんな。
「早く誰もこんなことばを聞かなくて済む時代にしたいです。親愛なるLGBTQユースのみんな! わたしたちはあなたたちの味方です。愛しています」
「デイ・オブ・サイレンス」が始まった1996年にはまだTwitterもInstagramもYouTubeもなくて、あたし自身こんな運動があることを知りませんでした。今では米国のみならず世界中の人が参加して、しかもSNSでメッセージを共有しているのですから、すごいものです。いちばん肝心な、学校に通っている年齢の子供たちに、うまくメッセージが届いてるといいな。