石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「ゲイと過ごすとゲイになる」? 怪しい伝説を教師が検証(動画)

Out of Sync: A Memoir (English Edition)

米国の歴史教師で俳優、作家でもあるニコラス・フェローニ(Nicholas Ferroni)氏が、「ゲイと一緒に過ごすとゲイになる」という迷信を自分の身をもって検証したジョーク動画を発表しています。

詳細は以下。

I Spent the Entire Day With Lance Bass and Michael Turchin, and Now I'm... (VIDEO) | Nicholas Ferroni

実験に協力したのは、「イン・シンク」のランス・バス(Lance Bass)と、その婚約者でモデル兼俳優のマイケル・ターチン(Michael Turchin)。フェローニ氏が言うところの「地上でもっともイケメンでもっともゲイなカップル」です。

ランス・バスはこんな人。イケメンですねえ。

マイケル・ターチンはこんな人。セクシー。

結果やいかに。


I spent the entire day with Lance Bass and now I'm... - YouTube

フェローニさんのお言葉。

丸1日ランス・バスと過ごして、今ぼくは……まだ異性愛者のままだ。丸1日をランス・バスと彼のボーイフレンドのマイケルと過ごしたのに、ぼくはまだ異性愛者なんだ。ショックだ。彼らのせいじゃない。ふたりはがんばった。すごくがんばったんだよ……!

I spent the entire day with Lance Bass and now I'm...I'm still straight. I spent the entire day with Lance Bass and his boyfriend Michel, and I'm STILL STRAIGHT. I'm shocked. I can't blame them. They tried. They tried hard.

はい、当然と言えば当然の結果でございました。そう、人間、イケメンゲイカップルと一緒に『ルポールのドラァグ・レース』を見たり、ジェラートを食べたり、半裸の美しい男たちとクラブで踊ったりしたところで、異性愛者から同性愛者に変わったりはしないわけです。「ランスやマイケルのような魅力的なゲイと1日過ごしてさえゲイにならないのなら、何があろうとゲイにはならない」と、フェローニさんは結論づけています。

フェローニさんがこの「実験」(のふりをした風刺)を思いついたのは、米国では「ゲイと一緒にいるとゲイになってしまう」というホモフォビックな誤解を「科学的真実である」と思っている人が多いからだそうです。ちょっとまともに脳みそを働かせれば、そんなことはありえないとわかりそうなものですが。だいたい、ゲイがいくらノンケに囲まれていてもノンケになったりしない以上、性的指向が人から人に移ったりするわけないのにね。

百歩譲って同性愛が「移る」ことがあったところで、それで何が困るわけ、と思います。ゲイになったら、ゲイとして幸せに生きて行けばいいだけのことだよねー。(※『人類がみんなゲイになったら少子化で滅亡する!』とお思いの方は、こちらをどうぞ。→「同性婚を認めると少子化が加速」のウソ(追記あり) - みやきち日記