2014年6月6日、米国ウィスコンシン州の地裁判事が、同州での同性婚禁止は合衆国憲法違反と判断しました。これにより同州は27番目の同性婚可能州に。法務官が禁止はまだ有効と主張する一方、一部の郡では既に同性カップルたちが結婚し始めています。
詳細は以下。
Wisconsin: Judge Strikes Down 2006 Marriage Ban | Advocate.com
ウィスコンシン州では、2006年の住民投票で、同性婚を禁止する憲法修正案が賛成59%で可決されていました。しかしその後世論が大きく動いたらしく、2014年5月にマーケット大学ロースクールが発表した統計では、同州の登録有権者の55%が同性婚に賛成していたとのこと。
J・B・ヴァン・ホーレン(J.B. Van Hollen)法務官は憲法修正案はまだ有効と主張し、控訴する意向を示しています。一方、同州デーン郡のすくなくとも1つの書記事務所では、金曜日午後5時から同性カップルへの婚姻証明書を発行するとし、金・土は他の事務所からの応援もあおぐと言っているとのこと。
デーン郡にある州都マディソン市の庁舎前で結婚したゲイカップル。
Gay couples getting married outside of City County Building #Madison #Wisconsin #marriageequality pic.twitter.com/Dn9C1wQr8L
— Madeline Anderson (@Mad_Talk) 2014, 6月 7
故郷で結婚できることを喜ぶお母さんたち。
Joyous beautiful perfect day as moms marry in their hometown of Madison in the marriage equality state of Wisconsin. pic.twitter.com/Vl5fq6zbXf
— John Nichols (@NicholsUprising) 2014, 6月 6
結婚許可証の順番待ちをしているカップルのみなさん。
RT @KatePabichNBC15 Many couples waiting at the city county building to get their marriage licenses #nbc15 pic.twitter.com/K3Fnj7TlE8
— nbc15_madison (@nbc15_madison) 2014, 6月 6
さて、本日別のエントリで、「イリノイ州の同性婚法制化(2014年6月1日)で、米国の同性カップルの過半数が結婚できるようになった」と書きました。同性カップルだけでなく、「米国全体の人口のうち何%が同性婚可能な地域に住んでいるか」に着目したグラフを見つけたので、ごらんください。
Inching toward majority: With Wisconsin, 45% live where gay marriage is legal. If 7 on hold are upheld: 63%. pic.twitter.com/uY5Qwxt0Zc
— Randy Yeip (@randyyeip) 2014, 6月 6
上記によると、ウィスコンシン州が同性婚を認めた時点で、米国の人口の45%が同性婚可能な地域に住んでいることになるとのこと。現在同性婚の可否が法廷で争われている7州がもし加われば、この数字は63%に達するそうです。グラフを見ると、同性婚が可能な地域はここ3~4年で急激に増えていることがわかります。どうやら短期間で大きな変化が起こったのは、ウィスコンシンだけではなかったみたいですね。