石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『The Fosters』(邦題『フォスター家の事情』)2×02 "Take Me Out"感想

Batting Cage Net
Batting Cage Net / drukelly

ジュードのエピソードが最高。キャリーと生物学的父親の距離を縮めていくプロセスもよかった。ブランドンのうっとうしいwhiningの気配がかなり濃厚になってきたけど、これ以上キャリーをこのボンクラのことで悩ませないでほしいです。

第2話のオフィシャル予告編は以下。


The Fosters - 2x02 (June 23 at 9/8c) | Official Preview - YouTube

今回のジュードは、仲良しのコナーとそのパパに誘われて、生まれて初めてバッティングコーナーに行ってます。翌日コナーはもうジュードの家には泊まりに行けないと発言。理由は、パパがジュードをゲイだと思って、もう遊んじゃダメだと言ったから。ショックを受けてたたずむジュードにコナーは、「お前がゲイじゃないってわかってる。でもパパの言いつけにはそむけないんだ」と弁解。

その後のジュードのこの台詞がすごかった。

もしぼくが本当にゲイだったらどうするの? うちには泊まりたくないんだね、もしぼくが本当にゲイなら?

What if I WAS gay? Would you not want to sleep over at my house if I really was gay?"

これ、疑問文だけど、尋ねているわけじゃないんです。ジュードは怒ってる。静かな怒りをこめて、親友のホモフォビアを糾弾してるんです。

ジュードについては第1シーズンから視聴者の間で「実はゲイなのでは」「いや、トランスジェンダーかも」と憶測が飛び交っていましたが、いちばん大事なのは彼がここでこういうことを言える勇気ある子だってことだと思います。見るたびに惚れ直すわ、Judicorn。

他には、キャリーと生物学的父親&妹の間の心理的距離が縮まっていくところの描写もよかったです。バニラのミルクシェイクとか手紙とか、小道具の生かし方がうまいわホントに。ただ、これでキャリーに「生物学的父の家に住めば、ブランドンとつきあえる」という選択肢が生まれちゃいそうなところはあんまり感心できないんですけど。これ以上キャリーをあのボンクラ長男のことで悩ませても、ただのティーンエイジ・だめんずうぉ~か~物語にしかならなさそうなので、もうちょっと違う方向での成長を描いて欲しいです。今望むのは、とりあえずそれだけ。