石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

彼らの手を取り戻せ! フィリピンで「ゲイすぎる」とペンキを塗られた看板をコラで描き直す試み

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フィリピンのアパレルブランドの、男性同士が手をつないでいる写真を用いた看板が「ゲイすぎる」と問題視され、つないだ手の部分を塗りつぶされてしまいました。これに反発した人々が、看板の手の部分を新たに描き直した画像を次々とSNSに上げています。

詳細は以下。

Hands of gay couple in billboard defaced, hashtag campaign started to 'paint their hands back' | Gay Star News

問題の看板はこちらです。左が元の状態、右が塗りつぶされた後。

この看板は、フィリピンの衣料品ブランド「Bench」が、'Love All Kinds of Love' (あらゆる種類の愛を愛せ)キャンペーンの一環として、2015年2月11日、マニラ首都圏のマカティ市のフリーウェイ沿いに立てたもの。モデルの男性ふたりは実在のゲイカップルです。

それから2日経つか経たないかで、つないだ手の部分が何者かによって黒ペンキで塗りつぶされました。Benchの広告・販売促進部長、Jojo Liamzon氏はStylebibleに対し、同国の広告基準審議会(Ad Standards Council)が看板の手つなぎを「ゲイすぎる」と考えているのだと述べています。一方、当の広告基準審議会は、ペンキを塗るよう命じてはいないと主張しているのだそうです。

イラストレーターでコミック・アーティストの Rob Cham氏は2月13日、この塗りつぶしに抗議すべく、「#PaintTheirHandsBack」(彼らの手を描き直せ)というハッシュタグのもと、看板の手の部分にミッキーマウスの手をあしらった画像を発表しました。

これに賛同した人たちが、続々といろんな画像を作成&発表。日本のアニメキャラも登場してますよ。

昨年新宿のHIV啓発看板が「不快」として修正されてしまった日本から見て、この看板塗りつぶし事件は全然対岸の火事じゃないと思います。我こそはと思わん方は、ぜひハッシュタグ「#PaintTheirHandsBack」で参加を。