米国ネバダ州で、異性愛者の男子高校生がゲイの親友に「プロムのパートナーになってくれ」と申し込みました。申し込みのためにわざわざ作ったでっかいポスターの画像がいいんですよ。
詳細は以下。
プロムというのは米国のハイスクールでおこなわれる一種のダンスパーティー。基本的に男女ペアで参加するものとされており、男子が女子を誘ってエスコートするのが一般的です。
ラスベガスのデザート・オアシス・ハイスクールに通うジェイコブ・レセンスキー(Jacob Lescenski)さんは、自分自身は異性愛者であるにもかかわらず、ゲイの親友アンソニー・マルチネス(Anthony Martinez)さんにプロムのパートナーになってほしいと申し出ました。そのとき使ったポスターの映像がこちら。
Straight student asks gay friend to High School prom and makes a million Twitter friends http://t.co/BwhdqtfFHi pic.twitter.com/kp3kExxqag
— The Independent (@Independent) 2015, 4月 24
ポスターの文句を訳すと、こう。
おまえはゲイでおれはストレートだけど、おまえはおれにとって兄弟みたいなもの。というわけで、おれのデート相手になってくれるか?
You’re hella gay, I’m hella str8, but you’re like my brother so be my d8?
結果は写真をごらんください。
Things that give you faith in humanity... #Prom #TrueFriendship http://t.co/YVXlBa1WP8 @anthonyseXC @JacobLescenskii pic.twitter.com/vvnn5gSB6L
— Michael Lindemulder (@mdlindemulder) 2015, 4月 24
ジェイコブさんは最初考えていたデートの予定がうまくいかなくて、プロムにはひとりで行くつもりだったのだそうです。それがある晩、親友のアンソニーさんがTwitterでデート相手がほしいと言っているのを見かけ、「あいつはすばらしいやつだし、相手がいて当然」と考え、このポスター作戦を思いついたとのこと。なお、アンソニーさんはジェイコブさんについて、男らしいやつ("a real man")だ、人生で出会った中で最高にいいやつだと話しているとの由。
この話の何がいいって、ふたりの友情はもちろんのことながら、
- 学校内にオープンリー・ゲイでいられる環境があって、
- このデートの申し込みに協力してくれる生徒たちもいて、
- 男同士でもプロムに参加できる
などの点。プロムってかなり保守的な性質のイベントなので、米国のLGBTニュースを追っていると「同性同士のプロム参加を断られた」「レズビアンの女子生徒がタキシード着用を禁止された」のような話をよく見かけるんですよ。そんな中でこういった話を見かけると、本当にほっとします。世の中、まだ捨てたもんじゃないわ。
なお、この件への反響について、アンソニーさんの意見はこう。
My favorite part is when straight guys comment saying " good job." 😭👍❤️ @JacobLescenskii just made a huge impact everywhere.
— AnthonyseXC (@anthonyseXC) 2015, 4月 23
訳すと、「ストレートの人たちが『グッジョブ』とコメントしてくれるのがいちばん気に入ってる😭👍❤️@JacobLescenskiiはあらゆる所に大きなインパクトを与えたよ」。うんうん。あたしゃストレートじゃなくてレズビアンだけど、「グッジョブ」って言わせてもらうわ。きみらの友情は、この日本にもでっかいインパクトをくれたよ! You guys rock!