グリーティングカードのメーカー、ホールマーク社が、バレンタインデーに続き母の日のカードのCMでもLGBT要素を登場させました。トランス男性のアレックスさんとその母・パムさんが主役のこの動画、涙を拭くティッシュの用意が不可欠です。
詳細は以下。
Get a tissue ready for this beautiful Hallmark ad with a trans man and his mother · PinkNews
CMはこちら。
動画の中で、アレックスさんはパムさんが隣の部屋でモニタを見ているとは知らずにカメラに向かって話し始めます。
自分の身体の中にいて心が休まることは1度もありませんでした。女として生まれましたが、ずっと、自分は生まれつき男だと感じています。母に言うのは怖かったです、愛は状況によって変わるものだと思っていたので。母がわたしに見せてくれた無条件の愛のおかげで、わたしはあらゆる人間関係において、よりよい人間になることができました。
I’ve never felt home in my body, and even though I was born a girl, I’ve always felt like I was born a boy. I was afraid to tell her because I thought love would have conditions. The unconditional love that she’s shown has made me a better person in all of my relationships.
インタビュアーから「愛ということばを使わなかったら、お母さんへの気持ちをどう表現しますか」と問われて、彼はこう答えます。
母は……わたしが知っている人の中でもっとも強く、もっともすばらしい人だと言いたいです。
I would like to say my mom...she's the strongest, most wonderful person I know.
この後お母さん登場。どうなったかは、動画をどうぞ。
LGBTが他のマイノリティーとちょっと違うのは、「家族の中でさえ異分子として孤立しやすいこと」です。たとえば人種・民族的マイノリティーなら、少なくとも家族や親戚は自分と同じ立場であることが多いけれど、LGBTはそうじゃない。カミングアウトするまで問題は共有できないし、家族からの拒絶は、時に生死を分かつ問題にもなり得ます。パムさんのようなすばらしいお母さんが、今後もっともっと増えますように。