米国の俳優マット・ボマー(Matt Bomer)が、映画『マジック・マイクXXL』に関するインタビュー中、ゲイの人々を画一視する女性インタビュアーの発言にソフトに(しかし、きっぱりと)反論しています。
詳細は以下。
Watch: Matt Bomer’s smooth response to question on gay stereotypes · PinkNews
インタビューはこちら。
インタビュアーの問題の発言は2:30頃から。こんなです。
「これは女性を喜ばせるための映画だけど、ほら、ゲイ・コミュニティーも対象でしょ。ゲイの人たちって、女性より好みにうるさいの?」
"This is a movie for to please woman, but also, you know, the gay community. Are they harder to please?"
これに対するマット・ボマーの返事はこう。
「さあ、どうしてひとつのコミュニティーをまるごと、二項選択の質問に合わせて要約しなきゃいけないんでしょう。もしぼくに『女性というものは全員好みがうるさいのですか』と聞かれたら、快適ですか。違うでしょう。この映画が教えてくれることのひとつは、人は皆違うということだと思います。本作品はすべて、個人と個人のコミュニケーションや対話に関するものなんです。つまり、レッテルを捨てろ、不名誉を捨てろ、スティグマを捨てろ、真の自己であれ、セックスからスティグマを取り去って、個人と個人の対話にしろという話なんです」
"I don't know, I mean why would I ever try to boil down an entire community into a yes-or-no question? Would you feel comfortable if I said ‘Are women harder or easier to please?’ No. One of the things, I think, you learn from this movie is that everyone is different. It’s all about communication and a dialogue between individuals—get rid of the labels, get rid of the shame, get rid of the stigmas and just be your most authentic self and try to make sure we take these stimgas off sex and make it a dialogue about those two individuals."
マット・ボマーは2012年のカミングアウト以来オープンリー・ゲイの俳優として活躍しており、同性配偶者がいることも公表しています。その彼に向かってここまで無邪気にゲイを十把一絡げにした質問をするとは、このインタビュアーがあまりにも不用意だったと言えるでしょう。それに対するマットの返事の丁寧さやバランス感覚のよさ(ゲイに特化した話にせず、ステレオタイプ化はどんな人にとっても失礼であることを示唆していくあたり、さすがだわ)とは好対照。『マジック・マイクXXL』は、もともと鑑賞予定の作品だったんですが、このインタビューのおかげでますます観たくなりましたよ。早く日本に来ないかなー。