YouTubeチャンネル「Culture Beats」が公開した、「自分の子どもが同性愛者だったらどうする?」というインタビュー動画がおもしろいです。回答者は世界各国のさまざまな年齢の人たちで、意外な国から意外な意見が聞けたりしてます。
詳細は以下。
People From Around The World Answer, 'What Would You Do If Your Child Was Gay?' - WATCH - Towleroad
動画はこちら。
以下、動画内のみなさんの回答を、ざっくり和訳してみました。
- オーストリア「親にはどうすることもできません。子供が選んだことじゃないからです。こういう性的指向というのは生まれつきのものだから、親にできるのは受け入れて支援することだけ」
- アラブ首長国連邦「殺す」
- オーストラリア「問題ないよ、自分なら支援しようとすると思う」
- ノルウェー「子供を支援すると思います。どうあっても愛しているよと子供に言うと思う。わたしにとっては問題じゃないから」
- アイルランド「子供の気持ちを理解したいと思います。自分の子であることには変わりませんから。性的指向が何だろうと、何ひとつ変わりはしません。ゲイでもストレートでも、幸せになってほしい」
- グルジア「子供を変えることはできません」
- トルコ「考えるでしょうね。でもその後、受け入れると思います。最初は嫌な気持ちになるかもしれません、人はみな、人間は誰でも同じだと思ってしまうものですから。それでも、こういうことは起こるものなんです」
- ロシア「神様は、人をさばくなと言っていると思います」
- イラン「悲しいと思うでしょうね。息子には女性と結婚してほしいし、娘には男性と結婚してほしいと思います。でも結局は、受け入れるでしょう」
- デンマーク(その1)「問題ありません。子供が幸せなら自分も幸せです」
- アゼルバイジャン「実のところ、すごく動揺するだろうと思います。それから医者に相談して、どうしてゲイなのか知ろうとするでしょう。ホルモンのせいなのか、神様がそうしたのか、社会が原因なのか……それから、子供を助けようとすると思います」
- デンマーク(その2)「かまいません。デンマークでは、ゲイであることはOKなんです」
アラブ首長国連邦の答えが怖いんですが、動画だとこの後インタビュアーが「なぜ?」と問い、画面外の男性が「自然の法則に反しているからだ」と答えていてなお怖いです。でもその一方、トルコやイランなど他のイスラム圏の国々からは「受け入れる」という答えが出ていたりもします。反同性愛法で悪名高いロシアから「神様は人をさばくなと言っている」という意見が出ているところも、たいへん興味深いと思います。
他に印象的だったのは、アイルランドが国民投票で婚姻の平等を認めたことを誇らしげに語るおじいちゃん。長いので上の引用部分では割愛しましたが、こんなことをおっしゃってました。
「なあ、わたしらはもう、うちの国で同性愛者が結婚できる法律を可決したんだよ。わたしはそれを、すごく誇りに思ってるんだ」「アイルランドでは、同性愛者は平等な権利を持ってるんだよ」
"You know, we have passed a law that gay people can marry now. In our country. I'm very proud of that.
"So gay people in our country have equal rights."
アイルランド、65歳以上の55パーセントが同性婚に賛成している国ですからね。さすがだわ。
とりあえず、日本でBLやBL愛好者を叩くために「常識的に考えて、同性愛なんて不快だと思うのが当たり前です!!」とかなんとか叫んでいる人たちには、この動画をひととおり見せてあげるといいんじゃないかな。アラブ首長国連邦のあの男女ならばそりゃあ「不快」とも言うでしょうけど、それが人類共通の反応だってことはありえないと思うのよ、どう見ても。