キプロス共和国の議会が2015年11月26日、同性カップルに既婚夫婦と同等の権利を与えるシビルユニオン法を可決しました。ただしこの法律では、同性カップルが養子を迎える権利は認められないとのこと。
詳細は以下。
Cyprus lawmakers approve civil unions bill - Gay Star News
キプロスではギリシャ正教徒とスンニ派イスラム教徒が人口の多くを占めており、1998年まで同性愛は犯罪とされていました。しかし、2014年には首都ニコシアで初のプライド・パレードが開催され、2015年の今、シビルユニオン法まで可決。ずいぶん進歩が早いと思ったら、同国は2004年のEU加盟以来、性的少数者の権利を守るよう法整備せざるを得なくなっているのだそうです。木曜日のシビルユニオン法の採決結果は、賛成39、反対12、棄権3だったとのこと。
今年6月の第2回プライド・パレードでは、フェスティバルに参加した同国のソクラテス・ハシコス(Socratis Hasikos)内務大臣が、以下のように発言しています。
「政府は、市民が性的指向や性自認を問わず平等を享受できて当然であるという考えを伝えたいと思っています」。
“The government wants to communicate the idea that the citizens should enjoy equality, regardless of their sexual orientation or gender identity”