2015年に同性パートナー登録制度が始まった台湾の台北市と高雄市が、それぞれの市の登録情報を共有し、互いの市での登録を有効とみなす予定を発表しました。
詳細は以下。
Taiwan’s two largest cities team up to make life easier for gay couples · PinkNews
同国では2015年5月に高雄市で、そして6月に台北市で、同居中の同性カップルのパートナーシップ登録制度がスタートしています。結婚とは違ってこの制度では相続の権利は認められず、身分証明書への関係記載もできませんが、パートナーの緊急手術に同意することは可能だとのこと。
台湾市と高雄市は2016年1月からこの登録制度の情報を共有し、一方の市で登録したカップルが他方の市に転居しても再登録の必要がないようにするとのだそうです。これにより公的書類の取得や登録の解消などの手続きがこれまでより楽になると期待されています。
なお同国では台中市でも2015年10月から同性パートナーの登録制度が始まっています。新华网福建によると、将来的には台中市も連携してサービスを拡大していく可能性があるみたい。日本でも渋谷区と世田谷区が連携すればいいのにと思ったんですが、条例(渋谷区)と要綱(世田谷区)の違いがあるから難しいのかしら。何にせよ、自治体の動きが後押しになって最終的に国が動いた例はいろいろある(米国の同性婚、ドイツのEingetragene Lebenspartnerschaftなど)ので、こうした試みが世界中でどんどん広がるといいと思います。