「米ジョージア州の反同性愛法案にエンタメ界が『ノー』」の続報。2016年3月28日、同州のネイサン・ディール知事が、この法案に対し拒否権を発動すると発表しました。
詳細は以下。
CNN.co.jp : 同性愛差別と批判の法案、州知事が拒否権 米ジョージア
以下、上記リンク先より引用します。
ディール知事は28日、記者団に対し、「宗教に基づく社会を守るために誰かを差別しなければならないとは思わない」と述べ、拒否権発動を表明した。
ただし宗教界の圧力に屈したわけでも、もし法案が成立すれば同州から撤退すると通告していた経済界の要求に応じたわけでもないと同知事は強調。拒否権発動を決めた理由については「ジョージア州は愛と誠意と寛容に満ちた開かれた州であり、その姿を保ちたい」と説明した。
同法案に反対していた映画界からの反応もどうぞ。
ジュリアン・ムーア。
Victory in Georgia! @GovernorDeal will veto discriminatory anti-LGBT bill following pressure from @HRC, entertainment leaders.
— Julianne Moore (@_juliannemoore) 2016年3月28日
マット・ボマー。
Victory in Georgia! @GovernorDeal will veto discriminatory anti-LGBT bill Thank you to everyone who helped out on this!
— Matt Bomer (@MattBomer) 2016年3月28日
ジェイミー・リー・カーティス。
A good DEAL! The right choice. The right decision. The right progress. #NoHateInMyState @HillaryClinton @HRC https://t.co/VnrbsI8M3D
— Jamie Lee Curtis (@jamieleecurtis) 2016年3月28日
アダム・シャンクマン。
CNNによれば、知事の拒否権を覆すため特別議会の招集を呼びかけている議員もいるものの、上下両院で行われた同法案の採決時の賛成票の数からして、実際に拒否権を覆すところまで行く可能性は低いようです。というわけでジョージア州に関しては一応これで一段落ついたみたい。
問題は、こうした反同性愛(または反LGBT)法案が議会に提出されたり、可決されたりしているのはジョージア州だけではないこと。たとえばノースカロライナ州でも、LGBTの人々を差別から守るためにつくられた条例を無効化してしまう州法「H.B. 2」が最近可決され、合衆国憲法違反であるとして訴訟が起こされたばかりです。ひとつひとつ撃破していくしかないんだろうなあ、結局。
ネイサン・ディール知事の拒否権発動を報じるAdvocateの記事につけられた、こちらのコメントが印象的でした。
目を覚ませ他州よ。彼(訳注:ジョージア州知事のこと)にできるのならきみらにもできるぞ…
Wake up you other states if he can do it so can you guys..