カナダのオンタリオ州が健康保険証から性別の表記をなくし、運転免許証でも男女どちらの自認も持たない人が"X"表記を選べるようにすると発表しました。
詳細は以下。
Newsroom : Gender on Health Cards and Driver's Licences
以下、オンタリオ州政府公式Twitterより、健康保険証がどう変わるか説明しているツイートです。
Boosting gender inclusivity in Ontario with changes to official documents. https://t.co/jXVPMCjoKg pic.twitter.com/ZYxtSUFYxQ
— Ontario government (@ONgov) 2016年6月30日
図中の〇で囲まれた部分にはこれまで"M"(男性)または"F"(女性)の表記があったのですが、2016年6月13日以降、この部分が空白になるとのこと。既存の健康保険証は、更新時にジェンダー表記がないものに変わるのだそうです。なお、サービスオンタリオセンター(ServiceOntario centre)で手続きすれば、更新前でもジェンダー表記なしのカードに変えることができる模様。費用は無料。
運転免許証の方は、2017年から性別欄で"M"、"F"、"X"のいずれかが選べて、どの表記でも等しく身分証明書として使えるようになるとのこと。"X"のジェンダーは、オーストラリアやニュージーランド、ネパールでも公式書類に使われており、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization)でも採用されているとオンタリオ政府は説明しています。"X"表記の免許証をいつから受け取れるようになるのか知りたい人は、Consultation about gender and sex information on government IDs | Ontario.caでEメールアラートを設定してくださいとのこと。
どんどん進んで行くわね、カナダ……。後ろ姿がまぶしいわ。