石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

オーストラリアのショッピングモール、サンタの代わりにドラァグクイーン招致

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豪州メルボルンのショッピングモール、チャペル・ストリートが、今年のクリスマスに向け、伝統的なサンタではなくクリスマスカラーの衣装を着たドラァグクイーンのパフォーマンスを手配したそうです。

詳細は以下。

Chapel St Sleighs Christmas With Drag Carolling

このパフォーマンスを担当するのは、アート・シモーン(Art Simone)さんとカレン・フロム・ファイナンス(Karen from Finance)さんという2人のドラァグクイーン。クリスマスイブまで、毎週土日の午後1時から5時の間、BMWのオープンカーでマライア・キャリーとカイリー・ミノーグのクリスマスキャロルをリップシンクしながら街を走るのだそうです。以下、チャペル・ストリートのInstagramアカウントより映像をどうぞ。

チャペル・ストリート・ショッピングモール協会(Chapel St Precinct Association)のジョン・ロッポン(John Loppon)会長は、この企画に関して以下のように話しているとのこと。

クリスマスのために、何か違うことをやりたいと思ったのです。何かチャペル・ストリートの多様性や、このあたりののびのびした雰囲気を表せるようなことを。わたしたちはこの地域の店のドラァグクイーンたちをたくさん見て、彼らがもたらすエネルギーと熱狂に、本当にわくわくしているんですよ。

“We wanted to do something different for Christmas, something that would to express chapel streets diversity and the spontaneity of the area. We looked at a lot of the drag queens from venues in the area and we are really excited by the energy and enthusiasm they will bring.”

なんてファビュラスな商店街。子供の頃、「オーストラリアでは季節が北半球と逆だから、サンタクロースはサーフボードに乗って海からやってくるんだよ」と言われて「オーストラリアすごい」と思った(※この説が本当なのかどうかはいまだに知りません)ものですが、どうせならこっちの方がいいわ。伝統的な白いおひげのサンタは、よそでいくらでも見られるんだし。

なおSamesameが現地で取材したところ、道行く人々はこのパフォーマンスを喜び、写真を取ったり、ドラァグたちに手を振ったり、一緒にクリスマスキャロルを歌ったりしていたとのこと。子連れで買い物に来ていたマイケルさんという男性は、「本当に気に入りました」「娘たちも喜びました」と言っていたそうです。一方、保守派新聞のヘラルド・サンは買い物客たちのこのような反応には触れず、ただセンセーショナルな報道をするばかりで、コメント欄でのヘイトコメントも放置しているとのこと。やれやれ。客が喜び、商店街の協会も喜んでいるのなら、それでいいはずなのにね。

このような保守派からのバックラッシュについて、アート・シモーンさんが、Daily Mailの取材でこんなことを話していたのが印象的でした。

「変化というものは快適ではないかもしれません……でも、それは必要なことなんですよ」と彼女は言った。

「言わせてもらえば、アタシが変化のために身に着けるものにだって、快適ではないけど絶対に必要なものがあるんですからね!」

'Change may not be comfortable... But it's necessary,' she said.  'And let me tell you I wear some things to change me that are not comfortable but are ABSOLUTELY necessary!

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