石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

TumblrがセーフモードでLGBTIコンテンツを18禁扱いに

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マイクロブログサービスのTumblrが、新しく導入したセーフモードで、まったく成人向けでないLGBTIコンテンツを18禁扱いとしてしまいました。ユーザがこれを元に戻すよう求める署名運動を始め、既に1万筆以上が集まっています。

詳細は以下。

Tumblr’s new ‘safe mode’ blocks LGBTI content

この署名運動の発起人Java Enders氏によると、Tumblrの新しいセーフモードではまったくアダルト向けではないでない内容であっても、それどころか単なる「LGBT」のタグでさえもNSFW(『職場向けではない』、つまりアダルト向けの情報の意)のフラグが立てられてしまうようになっているのだそうです。そうなると、そのポストを見ようとすると「このポストには注意が必要なメディアが含まれている可能性があります」という表示だけが出てくるようになり、おまけにユーザが18歳未満な場合、セーフモードを切る方法はないとのこと。プライド月間にTumblrがこんなことをするのはきわめてホモフォビック("horribly homophobic")だとEnders氏は批判しています。

なお、Tumblrのスポークスパーソンはこれについて謝罪する一方、この現象はユーザが自分のブログを「アダルト/NSFW(現在の言い回しでは"Explicit"、つまり『露骨な』)」("Adult/NSFW (now Explicit) )に指定していた場合、まったく問題のない内容のポストまで一律で「扱い方に注意を要するポスト」として処理されてしまったために起こった現象だと説明しています。困ったことに、Explicitのブログがリブログ(他人のTumblrブログのポストを、自分のブログに表示させること)したポストまで全部「扱い方に注意を要するポスト」と認識されてしまう仕様になっていたため、何の問題もないテキストのみのポストでさえ、上記の「注意が必要なメディアが含まれている可能性」云々の表示が出現するようになっていたのだそうです。これは決してTumblrの意図したことではないと上記謝罪文では説明されています。

この手の情報ブロックって、ネット関連の企業にはつきものだと思います。これまで紹介してきたニュースだと、このあたりでしょうか。

上記以外では、つい最近YouTubeが特に成人向けではないLGBTQコンテンツを制限モードにしていたことを批判され、謝罪して「システムを修正する」と発表したばかりです。ネット黎明期から今に至るまで、性的マイノリティ関連の情報は(たとえサービス提供者に悪意があろうとなかろうと)ことほどさようにアダルトコンテンツ扱いされ続けていて、正直もううんざり。Tumblrは年若い性的マイノリティーがよく使っているサービスですし、たとえ今回のセーフモードの件がTumblr側の説明の通りだったとしても、導入前にもう少し慎重なチェックがあってもよかったのではないかと思いました。Tumblrユーザのセクマイたちが寄ってたかって作り上げたあの壮大なSFファンタジー物語まで読めなくなっているんじゃないかと思って、このニュース見たとき正直怖かったよあたしゃ(少なくとも現在は読めるようになってるみたいですが)。