米国ノースカロライナ州のレストランで、ゲイのウエイターが客からレシートにアンチゲイな侮辱のことばを書き連ねた置手紙をされ、そのレシートの写真をFacebookに載せました。その後このウエイターは、店からクビにされてしまったそうです。
詳細は以下。
NC restaurant server fired for posting anti-gay receipt | Charlotte Observer
このお店は同州に13店舗ある飲食店「ヒッコリー・タヴァーン(Hickory Tavern)」の Sun Valley/Indian Trail店。問題の写真はこちらです。
Charlotte News Restaurant patron left anti-gay remarks on his receipt. So why was the server fired? https://t.co/M7l4wrhrp4 pic.twitter.com/8zQybUlD6o
— Charlotte NewsChan (@_Charlotte_NC) 2017年12月6日
Charlotte Observerによれば、このレシートにはこんなことばが書かれていたとのこと。
「ゲイのウエイターのせいで、食べたものを吐きたくなったぞ!」
“Our gay waiter made me wanna throw up my food!”
こやの(訳注:ここは原文では『今夜』に相当する単語が間違った綴りで書かれています)経験をめちゃめちゃにされた! もうこない!
“Ruined my experience tongt. Will not be back!”
侮辱されたゲイ男性は、Facebookにこのレシートの写真を投稿。その後同店の別のお客さん(Lucia Stetsonさん)がFacebookで同じ写真をシェアし、このウエイターがヒッコリー・タヴァーンから解雇されたから、新しい仕事を探す手伝いをしようと友人たちに呼びかける文章を書き添えました。Charlotte Observerが同店に確認をとったところ、以下のような返事が返ってきたとのことです。
- 当店はいかなる差別もしていない
- しかし当店はお客様のプライバシーを大事にしており、クレジットカードで支払いをしたレシートの写真をネットに載せるのは守秘義務違反なので解雇した
- さらなる討議の結果、この男性には再雇用の提案をしようと決定した
しかしLucia Stetsonさんがポストしたレシート全体の写真を見ればわかる通り、客の個人情報がわかるような記述なんてないんですよこの画像。したがって、このレストランの言い分を丸々鵜呑みにするのはちょっと難しいと思います。
なお、このお店のさらに別のお客さんは今回の件に関して「この子には何度も給仕してもらいました。仕事熱心で礼儀正しいなんて言葉じゃ足りないぐらいの子で、お気に入りの若手ウエイターでした!」と語っており、元従業員の男性は「自分だったらその客のあまりスウィートじゃない頭にスウィートティー(訳注:南部で愛飲される砂糖たっぷりのアイスティーのこと)をぶっかけていただろうよ」と述べています。このウエイターさんには、もっといい店でいい仕事を見つけてもらいたいわ。なんなら性的指向による差別から雇用者を守る法律のないノースカロライナ州を出てでも。