Kevin Spacey / p_a_h
ノルウェー人作家で、ノルウェー王女マッタ・ルイーセ(Märtha Louise)と2016年まで結婚していたアリ・ベーン(Ari Behn)が、2007年にオスロで開かれたノーベル平和賞コンサートでケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)に体を触られたと発言しました。
詳細は以下。
Kevin Spacey accused of groping a member of Norwegian royal family | The Independent
アリ・ベーンがノルウェーのラジオ局「P4」に語ったところによると、そのときケヴィン・スペイシーはベーンの隣の席にいて、しばらく会話した後「外に言ってたばこを吸おう」と言い出し、テーブルの下に手を入れてベーンの睾丸を握ってきたのだそうです。ベーンは礼儀正しくそれを止め、「あー、今はちょっと」と言ってその場を切り抜けたとのこと。彼はそのときのことをこんな風に振り返っています。
「わたしは寛大な人間ですが、これはちょっと予想を超えていました。当時わたしの髪の色は黒く、今より10年若かったので、ちょうど彼の好みだったんです」
“I am a generous person but this was a bit more than I had in mind. My hair was dark at the time, I was ten years younger and right up his alley.”
アンソニー・ラップ(Anthony Rapp)からの告発を皮切りに オールド・ヴィック劇場関係者(20人)や『ハウス・オブ・カード』のクルー(8人)、その他多くの人々から性的加害を受けたとの申立てをさんざん受けているケヴィン・スペイシーですが、まさか王様の義理の息子(当時)からまで被害報告が来るとは。
「スターになれば女のプッシーをつかんでいい」と言った男が大国の大統領に選ばれたときには多くの人が驚愕したものですが、ケヴィン・スペイシーやハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)や、その他続々と#Metooで告発され続けているセクハラ加害者たちを見るに、「エライ人なら他人のからだを好きにしていい」と思っている人は、そう思っていない人が想像するよりはるかにたくさんいたんでしょうね。考えてみれば、生まれたときに潮だまりのイソギンチャクみたいな突起物が股間についていたというだけで自分は「(突起がついていない人より)エライ人」だと思い込んでしまう人も少なからずいるわけだから、そりゃあこの世は性的プレデターだらけになるわ。映画『ゼイリブ』みたいにこういうプレデターが一発で見抜けるサングラスでもあればいいのに。