石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「一族にゲイがいるなんて嫌」ホモフォビックなおばにパンセクシュアルの甥が徹底抗戦

米NYのパンセクシュアルのライター、アーキー・E.(Arkee E.) さんが、彼のホモフォビックなおばとテキストメッセージで交わした会話をスクリーンショットに撮り、Twitterで公開しました。

詳細は以下。

His aunty texted him to ‘pray that gay s**t away.’ His response was perfection. / LGBTQ Nation

ことのおこりは、アーキーさんが AFROPUNKの記事で、男らしさを重視する父親からゲイだと思われ、精神的な虐待を受けた思春期の経験を書いたことにありました。アーキーさんのおばさんは、その記事を読んだ後、何を思ったかアーキーさんに「お前ゲイなの?」「一族にゲイがいるなんて嫌だ」「祈りの力でそのくだらんものを治せ」などというテキストメッセージをよこしたのだそうです。アーキーさんはゲイではなくてパンセクシュアルだし、そもそもそういうホモフォビアが嫌だったという記事なのに!

スクリーンショットはこちら。

アーキーさんはこの時点では強いことばを使わず、こんな風に言い返しています。

ぼくのセクシュアリティや、神が何を認めて何を認めないかを気にする一方で、おばさんは既婚男性を家に連れ込んで同棲してる。それに、最初の夫と離婚してさえいない。自分の目の中に梁があるのに、ぼくの目の中に薪があると指摘しようとしないで。

While you’re worrying about my sexuality and what God is and isn’t okay with, you are shacking up with a whole married man in your house, and you’re not even divorced from your first husband. Don’t try to point out the wood in my eye when you have a whole plank in yours.

おばさんの反応は、以下のスクリーンショットの通り。

ここでおばさんは「あたしを非難しようとすんじゃないよ、オカマ(“faggot”)のくせに」と、アーキーさんをさらに侮辱しています。”faggot”って、黒人に対するNワードと同じぐらい強い罵倒語ですよ。そんなことばを使いつつ、「あたしがこういうことを言うのは、あんたに地獄に行って欲しくないから」と自己正当化しているところが、またひどい。

ここからアーキーさんは徹底的に言い返すことに決めたようです。

アーキーさんからおばさんへの長い長い返信を少しだけ訳してみると、こんなです。

あのなあ、子供を2回も取り上げられた、たるんだ老いぼれの無教養な元ヤク中さんよ。あんたにゃ誰も裁けないよ。危険な道を歩いて、もらえる性感染症を全部もらっといて、ある日突然灰色のヅラをかぶって(訳注:かつらは裁判官の象徴)神の花嫁になろうと決めたとはね。

Listen here, you saggy old, uneducated former drug-addict who had her children taken away twice: You cannot judge anyone. You walked down a dangerous path, collected every sexually transmitted infection that you can, and one day decided to put on an ashy ass wig and become a woman of God.

それにあんた、人のセクシュアリティについてもあれこれ言えたもんじゃないだろ、おばちゃん。あんた昔、子供の面倒も見ずに、クラックの代金を払うためにク◯◯◯スを舐めたりしゃぶったりしてたろ。そのせいで2度も子供を取り上げられたんじゃねーか。1度じゃなくて、2度も。

You can’t comment on anyone’s sexuality either, sweetie. At one point in time, you was licking and sucking on clits to pay for crack instead of taking care of your children, that’s why they got taken away twice — not once, but twice.

ぼくのライフスタイルのことを心配してないで、クリスタルメスをやり続けたせいであんたの目の下にできた皺や、顔面の穴ぼこの取り方でも心配しとけよ、「灰色ヅラ子」牧師様よ。じゃあな、ブス。

Stop worrying about my lifestyle and worry about how you’re going to remove the crows feet from underneath your eyes and the potholes on your face from your meth ear, Pastor Dusty Wig. Bye, ugly.

おばちゃん……(元)クリスタルメス中毒で、育児も失敗してて、今はダブル不倫の真っ最中なのに、それ全部棚に上げてゲイは地獄行きとか言っとったんかい……。なお、後日のツイートによれば、おばさんはいとこを介してアーキーさんに謝ると言ってよこしたものの、自分が”faggot”という言葉を使ったのは酔っ払っていたせいであり、アーキーさんにも謝ってほしいなどとも言ってきたとのこと。アーキーさんは「失せろ」と怒っていますが、当然だよね。

このおばさんに限らず、自分がよく知りもしないことについて勝手に裁判官や指導者のポジションにおさまりかえって指示出しを始め、相手が自分の思い通りに動かないと暴言で傷つけようとする人ってざらにいますよね。ほら、#Metooで発言している女性にあれこれ頓珍漢な指図をし、期待通りに感謝されないと脅迫的な捨て台詞を吐く人とか。この手の人って最初から相手のことはどうでもよくて、単に自分の内面の不安やフラストレーションに対するコーピング(対処行動)として「他人を支配することで優越感を得ること」を選んでいるだけなんじゃないかと思います。相手にすればするだけエネルギーを奪われるから、アーキーさんぐらいきっぱりはねつけるのがいちばんの得策だと思うわ。