ルーサー母子主役回
モーガン・エッジ(エイドリアン・パスダー)が自動車事故で、レナ・ルーサー(ケイティ・マクグラス)が毒物でそれぞれ殺されかけ、レナが黒幕を突き止めます。レナの鎖骨と、久々再登場のあの人のパワードスーツ姿だけでごはんが三杯いけそうな回でした。時世を反映した衣装やセリフも大変よかった。
もうジェームズとつきあってようとどうでもいいです
S3E10に引き続き、レナ・ルーサーの肩もあらわなフォーマルドレス姿が大変に美しかったです。見ていてつくづく思ったけど、このドラマでは主人公やヴィランの戦闘用コスチュームで無意味に露出度を高くしたりしない(そして戦闘中に服を破かせて恥ずかしがらせたり、不必要にボディパーツを強調する撮り方をしたりもしない)一方、女性キャラ本人が自分の意志でセクシーな衣装を身にまとう場面では存分に肌を出させてるんですよね。こういうお色気描写、いいわー。
とりあえずケイティ・マクグラスの鎖骨がまた拝めただけで、もうレナがジェームズ(メカッド・ブルックス)とつきあってようと何しようとどうでもよくなってきました。今回ジェームズはジェームズなりにレナの役に立っていたんですが、それでいてクライマックスで肝心なところを決めるのはレナだという描き方になっているところも面白かったです。これが21世紀ってやつよ。
パワードスーツ! パワードスーツ!
スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーが開発した戦闘用外骨格スーツ、通称「レクソスーツ(Lexosuit)」がついに実戦で使用されます。S2でレックスの金庫室に格納されてたあれね。誰が着るかはとりあえず伏せておくけど、装着シーンもアクションも恰好よかった……! アストラ戦でアレックス(カイラー・リー)が着ていたスーツに負けてませんよあれは。クリプトナイトのブレードだってついてるし。
パワードスーツの場面だけでこんなに気分が上がってしまうのは、たぶんあたしが『エイリアン2』のリプリーの"Get away from her, you bitch!"のシーンに永遠に魂を持ってかれたままからだと思います。ウィン(ジェレミー・ジョーダン)があのスーツを見て興奮するのも当然、オタク心をくすぐるよあれは。
こんなところが時代を反映
パーティーに赴くカーラ/スーパーガールのドレスが黒一色で、ぶしつけに腕をつかんできた男を軽くやっつけて"Don't grab a woman, sweetheart."と言い放つところは、あきらかに現実世界で今起きているセクハラ撲滅運動への目配せですよね。レナ・ルーサーが強い女性についてモーガン・エッジにたたきつける台詞や、ジョン=ジョーンズ(デイヴィッド・ヘアウッド)が世相を嘆いて言うことばも、全部今という時代を強烈に意識したものになっていたと思います。このドラマのこういう部分が、あたしは好きです。
まとめ
レナとリリアン(ブレンダ・ストロング)の「2大ルーサー夢の競演」状態も楽しかったし、パワフルな女性や女性同士の紐帯についての描写も現代的でよかったと思います。パワードスーツのおかげでナード心も満たされ、たいへん満足。もうヘテロのハイスクールドラマみたいな乳臭い三角関係をぐずぐず追うのはやめて、毎回この路線で行ってほしいわ。余談ですが今回レズビアン要素は皆無で、アレックスの見せ場は内なるレキシー・グレイとチャネリングしているとしか思えない救急救命シーンでした。『スーパーガール』ライターズルームの公式TwitterがこんなGIFをupしていたことにウケました。
"Had a job up in Seattle for awhile..." @GreysABC fans can thank @caitlinmparrish for that one 😉 pic.twitter.com/Se3xANaufW
— SupergirlWritersRoom (@SupergirlStaff) 2018年1月30日
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