カナダのフィギュアスケート選手、エリック・ラドフォード(Eric Radford)が、2018年2月12日、平昌五輪のチームイベント(団体)で金メダルを獲得しました。これで彼は、史上初のオープンリー・ゲイの冬季五輪金メダリストに。
Canadian Eric Radford becomes first out athlete to win gold at Winter Olympics / LGBTQ Nation
チームイベントでのメーガン・デュハメル(Meagan Duhamel)との演技はこちらです。
エリック・ラドフォードはソチ五輪で銀メダリストとなったのち、2014年12月のインタビューで同性愛者であることを公表。2017年にはスペインのアイスダンス選手、ルイス・フェネロ(Luis Fenero)と婚約しています。
平昌五輪ではまずチームイベント(男・女シングル、ペア、アイスダンス等4つの細部種目の点数を合算して順位を決定する団体種目)のペアに出場し、チーム・カナダの金メダルを手にしました。さらに、チームイベントじゃない方のペアでも銅メダルを獲得。
Probably the closest to “Happily Ever After” I will ever get. #Olympics #soulmate #thankyou #unforgettable #figureskating #theperfectending pic.twitter.com/J70nRWv67w
— Eric Radford (@Rad85E) 2018年2月15日
アダム・リッポン(Adam Rippon、同じくオープンリー・ゲイで、チームイベントで米国代表として銅メダルを獲得)との記念写真も。
So proud that @Adaripp and I get to wear these medals and show the world what we can do! #represent🏳️🌈 #olympics #pyeongchang2018 #pride #outandproud #medalists #TeamNorthAmerica pic.twitter.com/eXMlZ2Utrw
— Eric Radford (@Rad85E) 2018年2月12日
National Postによるとデュハメル・ラドフォードペアは引退を発表しており、今後はプロツアーに参加する予定だそうです。
以下、ラドフォードの2014年のカミングアウト時のインタビューより引用します。
「たくさんのくだらないことに耐えています。いじめだけではなく、こいつには成功は無理だろうと思っている人たち、メーガンとわたしの演技が気に入らない人たち、わたしたちが実力以上に評価されていると思っている人たちのこともがまんしています。
これまで多くの障害を乗り越えなければなりませんでした。でも、自分自身を信じ、夢に集中し、ハードに努力し、自分を支えてくれるよいチームの中にいるようにすれば、人は望むことを達成することができるんです」
"I put up with a lot of crap. Not just bullying but people who just thought I couldn't make it, people in skating who don't like how Meagan and I skate, people who say we don't deserve the marks we get. I've had to overcome a lot. "But if you believe in yourself and focus on your dream and you work hard and surround yourself with a good team who will support you, you can achieve anything you want."
金メダル達成おめでとうございます。プロツアーでのご活躍を楽しみにしています。