人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)が、マイク・ペンス米副大統領の過去のアンチLGBTQな発言や見解をまとめた動画"The Pence Report: LGBTQ Issues"を発表しました。
詳細は以下。
HRC Launches Blistering Campaign Exposing Mike Pence's Anti-LGBTQ Record: WATCH - Towleroad
動画はこちら。
「本当のマイク・ペンスを知っていますか?」という問いかけで始まるこの動画は、ペンスが過去にした以下のような事柄を、それぞれ当時の映像付きで紹介しています。
- インディアナ州知事時代に、(LGBTQの人々への差別を合法化する)「差別のライセンス」法を通した
- トランプからは「ペンスはゲイを全員首つりにしたいんだ」と「冗談」を言われた
- 性的指向にもとづく雇用差別を禁じる法律に反対した
- ヘイトクライム予防法案(ヘイトクライムの法律上の定義に、性的指向を原因とする犯罪を含めるというもの)に反対した
- ヘイトクライムの存在そのものを信じていない
- 結婚の平等に反対した
- "Don't Ask, Don't Tell"撤廃に反対した
なぜだか日本ではマイク・ペンスを「親日」だということにして(ペンスが損得以外で日本に好意的なことを言ったようなエピソードって、少なくともUS発の情報では一度も見た覚えがないんだけど)キャッキャしている人がいるようですが、そういう人たちの考えるところの日本にはLGBTQの人々はいないってことになってるんでしょうかね。ちなみにペンスは強硬なキリスト教原理主義者で、女性から中絶の権利を取り上げようとしていたり(州知事時代に彼が通した『選択的中絶法』が、先日控訴裁判所から違憲と判断されたばかりです)、国際ホロコースト記念日にわざわざユダヤ人にキリストのイメージをかぶせるツイートをして炎上したり、フリンとトルコとの関係やコミーFBI長官の解雇などについて嘘をつき続けていたりする人です。こんな人に好かれたと思って喜ぶのって、ノルウェー連続テロ事件の容疑者が日本を誉めたことを嬉しがるのとたいして変わりないとあたしは思うわ。