2018年6月17日、ウクライナの首都キエフでプライド・パレードを妨害しようとした極右グループが警官隊と衝突し、うち56人が身柄を拘束されたそうです。
Kiev police detain far-right protesters against gay pride march | Reuters
今年のキエフ・プライドには昨年の倍のおよそ5000人もの参加者が集まり、約5000人の警官隊が警護にあたったとのこと。なぜこんな厳重な警備が必要だったかというと、このイベントは以前から国粋主義者による暴力的な妨害に遭っており、多数の参加者ががけがをしているから。
今年のキエフ・プライドでは、イベント開始前にプライド・マーチのルートを塞ごうとしていた150人以上の極右活動家を警官らが退け、小競り合いになったのだそうです。警察の発表によれば、活動家の中には警官にガス缶を投げつけて抵抗する者もいたとのこと。結果として56人(57人とする報道もあります)が拘禁され、プライド・マーチ自体はこの後つつがなく実施されたとの由。
以下の映像を見ると、極右グループはレインボーフラッグやEUの旗を焼いたり踏んだりもしていたみたいですね。男女カップルが子供と手をつないでいるイラストに大きくバツをつけて「ママ、パパ、OK ―パパ、パパ、悪い」と書き添えた横断幕を掲げているあたり、世界中のホモフォーブとやることが一緒。つまり、排外主義と、「ヘテロ以外は『家族』の敵」というイデオロギーの佃煮。うんざりだ。