ドラマ『ワンデイ 家族のうた』や『Vida』のクリエイターらが、トランプ政権によって引き離された移民親子を支援するための基金を設立し、協力を呼び掛けています。
詳細は以下。
米国ではトランプ政権による国境地帯での移民親子の強制的な引き離し措置のため、5月5日から6月9日までに2342人の子供が2206人の親から引き離されたと言われています。国内外からの批判を受け、トランプ大統領は6月20日にこの引き離し措置を撤回しましたが、ロイターによれば既に引き離されてしまった家族のがいつどのように再会できるかについての見通しはまだ立っていないとのこと。
こうした家族らを助けるため、キューバ系家族が主人公のドラマ『ワンデイ 家族のうた』と、メキシコ系家族が主人公の『Vida』のクリエイターが、RAICES Family Reunification and Bond Fundという基金を設立。同基金には一口10ドルから簡単に寄付することができ(自由入力欄を使えば、もっと低い金額に設定することもできます)、集まったお金は移民家族の法的手続きの費用などに充てられます。以下、『ワンデイ~』の脚本家、グロリア・カルデロン・ケレット(Gloria Calderón Kellett)によるツイートです。
One Day at a Time & Vida are teaming up to end family separation at the border. Donate here to directly support legal services for detained separated parents and funding for their release. #onevidaatatime #keepfamiliestogether https://t.co/GN9YMqjsAM pic.twitter.com/f3MQzv2Cj2
— Gloria Calderón Kellett (@everythingloria) 2018年6月19日
両番組制作者らはまた、他の番組にも協力を呼び掛けており、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、『ジェーン・ザ・バージン』、『ARROW/アロー』、『リバーデイル』、『This Is Us』、『チャームド』(2018)、『13の理由』ほか多くの番組が早くも賛意を表明しています。
移民であるがゆえに親子が引き離されるというのは、まさに『ワンデイ 家族のうた』で描かれているテーマです。『ワンデイ~』で親と引き離されたのは高校生のカルメンというキャラで、それでさえ痛々しかった(これは絵空事ではなく、現実世界で本当に起こり続けてきたことですからね)のに、トランプ政権によって親から引き離されたいちばん小さな子は生後わずか3か月。そりゃレイチェル・マドウ(Rachel Maddow)も泣くってものです。
RAICESへの寄付は、日本からでもクレジットカードで一瞬でできます。『ワンデイ~』のカルメンの運命に涙した人が、まずはRAICESのWebページに飛んで、説明だけでも読んでみてくださるとうれしいです。