2018年10月13日、米アイオワ州で、エイプリル・ジェニファー・チョイ(April Jennifer Choi)さんとベサニー・バーンズ(Bethany Byrnes)さんというレズビアンカップルがちょっと変わった結婚式を挙げました。燃えてるの。物理で。ドレスが。
詳細は以下。
Lesbian couple set their wedding dresses on fire in breathtaking ceremony · PinkNews
映像はこちら。
メイキング動画はこちら。
実はチョイさんは鞭パフォーマーで、バーンズさんと組んだパフォーマンスで世界記録(“most straws crack whipped from the mouth in one minute”部門)を持っている人なのだそうです。彼女のテクニックを紹介する下の動画には、炎を使ったパフォーマンスも出てきます。
チョイさんとバーンズさんは、結婚式の招待客に炎を使うパフォーマーが多かったことからドレスを燃やすスタントを考え付き、専門家のチームと万一に備えて待機する医療班らの助けを借りて実現させたとのこと。
危険じゃないのかって? チョイさんによれば、「実際危険はあったけれど、危険は皆さんが思っているのと違う方向から来たんです」とのことです。具体的に言うと、この炎のウエディング写真をFacebookに載せたとたん、ホモフォビックなコメントが押し寄せてきたんだそうで。つまり、殺害予告とか、おまえらが地獄で焼かれる前にもう燃え始めていてよかったとか、式の前にレイプされれば男と結婚していただろうとか、そういうコメントです。炎よりホモフォビアの方がよっぽど危険だというわけで、チョウさんは統計データを引いて以下のように述べているとのこと。
「今のところ、米国では炎のパフォーマンスのプロであることより、LGBTであることの方が危険です」と彼女は書き、さらに付け加えた。この10年間で、「LGBTの死は、パフォーマーのプロフェッショナルな炎のスタント関連の死亡事故の100倍以上起きてるんです」と。
“In the U.S. it is, by far, more dangerous to be LGBT than it is to be a professional fire performer,” she wrote, adding that, in the last decade, there have been “over 100 times more LGBT deaths than performer deaths associated with professional fire stunts.”
物理的な炎は消火器で消せるけれど、LGBTピープルへの敵意や憎悪はそうはいきませんからね。
ちなみにドレスが燃えていない状態のチョイさんとバーンズさんの写真はこちらです。ご結婚おめでとうございます、お幸せに。