石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

嫌がらせ被害の同性カップルを住民らが支援 地元ラグビーチームも 英ハル

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育児中のレズビアンカップルに手紙で嫌がらせ  英ハル - 石壁に百合の花咲く」の続報。ハルの住民やラグビーチームが、続々とこのカップルへの支援を表明しています。

詳細は以下。

www.hulldailymail.co.uk

イングランド東海岸の都市ハルで生後18か月の娘を育てている既婚同性カップル、ステファニーとヴィッキー・パーキー(Stephanie and Vikki Parkey)さんのもとに匿名の差出人から嫌がらせの手紙が届いたのは、2019年2月22日のこと。手紙の内容は、「我々住民一同は(We, the residents)」同性カップルが子供を育てるのは「不道徳で、間違ったこと」だと考えており、一家がこの地域から出て行くよう願っていると思っているというもの。

ヴィッキーさんは「6年間ここで暮らしていてこんな目に遭ったことは初めてで、信じられなかった」、「こんなことをしたのは、たったひとりの……いや、そうであってほしいと思ってるんですが、たったひとりの馬鹿者ですよ」と話していました。そして実際、この事件を知ったご近所の方々は、以下の写真のようなかたちでこの一家への支援を表明してくれたのだそうです。

そう、ふたりに対する愛とサポートを示そうと、窓からレインボーフラッグを下げたり、庭のフェンスにレインボーカラーの小旗を飾ったり、応援メッセージを書いた自作ポスターを窓ガラスに貼ったりしたんです。ポスターの一枚を訳すと、こんな感じ。

愛ある家庭で育つのは子供の当然の権利です。セクシュアリティは関係ありません

同性愛者であるというのは、左利きであるというのと同じようなもの。一部の人はそうで、大半の人はそうじゃなくて、その理由は本当のところ誰にもよくわからないんです。正しいか間違ってるかという話じゃありません。単にそうなっているってだけ!

Every child deserves a loving home!!! No Matter What Sexuality You Are

Being gay is like being left handed. Some people are, most people aren't and nobody really knows why. It's not right or wrong. It's just the way things are!

また、地元のラグビーチーム、キングストン・ローヴァーズ(Kingston Rovers)は、2月23日の試合にパーキーさんらを招待。ふたりをフィールドに招き、場内アナウンスで彼女らに起こったことを説明して、「ハル・キングストン・ローヴァーズのファミリーには、ジェンダー、セクシュアリティ、人種を問わずすべての人を歓迎いたします」と宣言しました。

「住民一同」とわざわざ主語を大きくして嫌がらせの手紙を送り付けた人は、今頃どんな顔をしてるんでしょうね。ターゲットに孤立無援だと思わせて操ろうとするのはハラッサーやアビューザーの常套手段ですから、今回町の人たちがとった対抗策はかなり効果的だったんじゃないでしょうか。見習いたいわ、こういうの。