石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ソルトレイクゲイ男性殴打事件の容疑者に逮捕状

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ゲイ男性殴打容疑で男を起訴(でも、ヘイトクライムでは起訴できず) 米ユタ州 - 石壁に百合の花咲く」の続報。ゲイ男性への暴行などの罪に問われていたカルロ・アラゾ(Carlo Alazo)容疑者が法廷に姿を見せず、逮捕状が出されました。

詳細は以下。

www.sltrib.com

米国フロリダ州タンパ在住のアラゾ容疑者は、2019年2月17日にユタ州ソルトレイクシティでゲイ男性のサル・トレホ(Sal Trejo)氏に近づいて殴り、さらにナイフで脅したとして起訴されていました。トレホ氏と目撃者は、同容疑者がホモフォビックで人種差別的なことばを使っていたと話しています。事件の一部を撮った動画はこちら。

アラゾ容疑者は凶器を用いた脅迫および暴行などの疑いで起訴されていましたが、3月29日に予定されていた公判に現れなかったのだそうです。本人は前日に90日の延期を求める申し立てを書留で送ったと話しているものの、裁判所はその申し立てを認めておらず、逮捕状を出して保釈金を2500ドルに設定したとのこと。

しかしながら、ソルトレイク郡のブレイク・ナカムラ(Blake Nakamura)地方検事代理の説明によれば、同容疑者が再び出廷を怠ったとしても、フロリダの警察や連邦保安官が彼を逮捕してユタ州に引き渡すという「可能性は低い」とのこと。理由は、容疑が軽犯罪(misdemeanors)だから。ユタ州が性的指向にもとづく犯罪をヘイトクライムの対象としていないことの弊害が、こんなところにも。このままやったもん勝ちにならなきゃいいけど。