米国のトランプ支持の活動家が、同国ペンシルベニア州のオープンリー・ゲイの議員に対し、「ゲイのふりをしているだけ」、「****をしゃぶれ。ゲイならやるだろう」などと暴言を吐きました。
この活動家、ブレンダン・ディリー(Brenden Dilley)氏は、2012年に同州下院に選出されたオープンリー・ゲイの議員、ブライアン・シムズ(Brian Sims)氏がゲイではないと決めつけ、以下のような意見を発表しました。
MAGA activist Brenden Dilley insists that Pennsylvania state Rep. Brian Sims is not really gay and challenges him to "suck a dick" to prove otherwise. pic.twitter.com/qq6YLhAaJA
— Right Wing Watch (@RightWingWatch) May 10, 2019
以下、PinkNewsに掲載された書き起こしをざっくり訳してみます。
「シムズはゲイのふりをしてる、そうすれば自分の行動をごまかせるからだ。ゲイのふりをすれば自分に反対する人は全員偏見持ちのラベルを貼られるってことを、やつは知ってるんだ。
“Sims pretends to be gay because it provides coverage of his behaviour, because he knows anyone who goes against him will be labelled a bigot.
「あいつが****をしゃぶるところを俺らに見せるよう要求するべきだ。見せるまで信じない。アンタはゲイじゃねえよ。しゃぶれよ、俺はアンタを信じてないぞ。アンタはただしゃぶるふりをするだけなんだろ」
「ゲイだったらやるだろう。****をしゃぶれよ。やれ」
“We should f**king demand we see him suck a d**k before we’ll believe he’s gay. You’re not gay, dude. Suck a d**k. I don’t believe you, I think you’re just pretending to do it.
“A gay guy would do it. Suck a d**k. Go.”
このニュースを読んで真っ先に連想したのが、2009年に紹介したこちらのニュースです。
なんでマイノリティだけいつもいつもこんな人権無視なやり方で「証明しろ」と迫られなきゃいかんのか。単にマジョリティだというだけで、何の知識も権限もないのに突然(想像上の)審判席に上がり込み、「おまえが本物かどうか審査してやる」と言い出す人たちにはもううんざり。だいたい「ゲイだと名乗れば反対者が全員偏見持ち扱いされる(から有利である)」ってこと自体が偏見でしょ、fagと呼ばれて殺すと脅されることの何がどうお得だってのよ。
なお、今回ディリー氏がシムズ議員を標的にしたのは、同議員がちょっと前中絶反対派に立ち向かったことへの反感が原因らしいです。MAGA(Make America Great Again)支持者って本当に、つくづく、ひたすら、女とゲイを憎んでるんだなー。