石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

メキシコでドラァグクイーン読み聞かせタイム 同国初

Snow White and the Seven Dwarfs: The Story of Snow White (Disney Princess)

国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日のイベントとして、メキシコのヌエボ・レオン州にあるモンテレイ工科大学で「ドラァグクイーン読み聞かせタイム」が開催されました。欧州や米国で人気のこのイベントが同国で開催されたのは、これが初とのこと。

詳細は以下。

www.soyhomosensual.com

「ドラァグクイーン読み聞かせタイム("Drag Queen Story Hour"または"Drag Queen Story Time")」は、図書館などでドラァグクイーンが子供たちを相手に絵本の読み聞かせをしたり、歌を歌ったりするというイベントです。米国、英国、カナダなどで広く開催されており、当ブログで過去に紹介した例はこんな感じ。

このようなイベントを開催するねらいは、「子供たちを力づけ、自分を偽らなくていいんだ、最高のバージョンの自分でいていいんだとわかってもら」うことや、子供たちに「今後の人生で自分と全然違う存在に出会っても、いじめをするのではなく受け入れられるように」なってもらうこと、「他の人と違っていてもいいんだということを示すこと」など。メキシコ初の読み聞かせタイムの映像は、以下をどうぞ。

他国と同じくメキシコでも、このイベントはホモフォビックな政治家などから非難をうけています。しかしながら、読み聞かせに参加したドラァグクイーンのカルロス・ブリアノまたはママ・ブリー(Carlos Briano o Mama Bree)さんによれば、ドラァグたちはこのような非難を受けた後、モンテレイの街中でもう一度子供たちに絵本を読んで聞かせると決めたのだそうです。そうか、だから室内だけじゃなく屋外で本を読んでいる映像もあるのね。ブリアノさんはまた、以下のように話しているとのこと。

「偏見を持っているのは大人たちです。子供は違います」

«El adulto es el que tiene prejuicios, el niño no».

今後もぜひ続けてほしいと思います。