石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

プライド・フラッグを飾っていたカップル宅に近所の子から感謝の手紙 米テキサス州

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米テキサス州の保守的な町で家にプライド・フラッグを掲げていたカップルが、玄関前に素敵な置手紙を発見したそうです。

詳細は以下。

www.pride.com

このカップルのひとり、メガン・ステイブラー(Meghan Stabler)さんは、自宅のドアステップに置かれていた手紙の写真をTwitterでこんな風に紹介しています。

上記ツイートに添付された手紙の画像には、両手にトランスジェンダー・プライドの旗とパンセクシュアル・プライドの旗を持った若者(子ども?)のイラストが描かれているのが見てとれます。イラストの人物にはフキダシがつけられていて、そこにはこんな台詞が書き込まれています。

こんにちは、あなたがたはわたしのことをご存知ないと思いますが、わたしの名前は(※ここは消されています)です。

うちは今日よそに引っ越すので、あなたがたにお礼を言いたいと思いました。お宅の外側に毎日プライド・フラッグが誇り高くたなびいているのを見たおかげで、わたしは家族にカミングアウトして、本当の自分であることに満ち足りた気持ちが持てるようになりました。

Hello. You don't know me, but my name is ******* We're moving away today, but I wanted to thank you.

Seeing a pride flag waving so proudly outside your house every day has given me the courage to come out to my family and be more comfotable with who I am.

メガンさんがこの画像に添えているコメントは、こんな。

LGBTQの存在が目に見えるということは大事です。うちの玄関階段で見つけた、この素敵な手紙を読んでください。わたしは誇りを持って家に2本のレインボーフラッグを掲げています。誰がサポートを必要としているのか、誰が隠れていて励ましが必要なのか、わからないものですよ。

LGBTQ Visibility Matters: Read a beautiful note found on my doorstep. I proudly fly 2 rainbow flags at my home. You never know who needs the support, who is hiding and needs a lift up.

メガンさんのパートナーのサル・ストウ(Sal Stow)の補足説明によると、メガンさんの家のあるウィリアムスン郡というのは、郡裁判所にレインボーフラッグを掲げることを認めないとする案を4対0で可決したぐらい「極端に保守的な」ところなのだそうです。そんな中で毎日翩翻と翻る2枚のレインボーフラッグが、どんなに手紙の主を励ましてくれたかは想像に難くありません。いかにNetflixやAmazonがLGBTQフレンドリーなコンテンツであふれようと、いろんな企業がレインボーカラーのプライドグッズを売り出そうと、自分の住む町には味方がひとりもいないかもしれない、それどころかクロゼットから出たら最後命がなくなるかもしれない(この表現が大げさだとお思いの方は、ぜひJustin AabergやBilly Lucasの名前でGoogle検索してみてください)という不安がそれだけで薄まるものではありませんからね。このカップルと、勇気を得て一歩踏み出すことができた手紙の主に幸あれ。